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久留米藩主有馬家墓所が国の史跡に指定(令和2年12月15日号)

霊屋と二重指定は全国2例目

 京町の梅林寺境内には、久留米藩を治めた有馬家の歴代藩主や一族、殉死した家臣を祭る墓所があります。11月20日、国の文化審議会は有馬家墓所2,450平方メートルを国の史跡に指定するよう答申しました。

【問い合わせ先】文化財保護課(電話番号0942-30-9322、FAX番号0942-30-9714)

歴代4人の藩主が埋葬

 梅林寺は、初代藩主・有馬豊氏が元和7(1621)年に久留米に入ると同時に、丹波国福知山(現在の京都府福知山市)の瑞巌寺を移したものです。臨済宗妙心寺派の古刹で、11代続いた有馬家の歴代藩主を供養する大名の菩提寺。九州一の修行道場としても知られています。
 藩主が、国元の久留米で亡くなった場合は梅林寺に、参勤交代により江戸で亡くなった場合は、東京の広尾にある祥雲寺に葬られました。梅林寺には、初代豊氏、2代忠頼、7代よりゆき、10代頼永が埋葬されています。他にも、歴代藩主の墓や位牌を納めた霊廟、子どもや家臣たちの石塔なども。有馬家墓所にある2棟の納塔廟と3棟の位牌廟は「有馬家霊屋5棟」といわれ、平成30年に国の重要文化財に指定。今回の指定・答申は、霊屋を含む2450平方メートルの墓所が良好に保存されていること、墓制や葬制を知る貴重な資料であることが高く評価されました。史跡と重要文化財の二重指定は、大名墓所として全国2例目です。

400年の歴史を守る

梅林寺 東海大玄住職

 来年は、有馬家の久留米入城・梅林寺の開創400年の節目。今回の指定は、まさに先人のおぼしめしです。これからも貴重な国の文化財・有馬家の菩提寺をより一層お守りしていきたいです。

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