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《A級1・2班戦展望》 今回の久留米ナイターはA級1・2班戦とチャレンジ戦。どちらも中部・近畿・中国・四国・九州の西日本対抗戦。 1・2班戦の主軸は、中部からは自在でなく自力に決めた伊藤稔真(三重)を先頭に、S下がり松山桂輔(愛知)、復活が待たれる古豪金子貴志(愛知)。近畿は自力主体の佐山寛明(奈良)に、何時迄も強い佐野梅一(京都)。立ち直ってる捲りの吉田篤史(奈良)は、メンバー次第では中部とドッキング。中国は、捲りの滝本泰行には先輩、片山智晴・戸伏康夫の岡山トリオに、自力型、才迫勇馬(広島)。四国の1班は、戸田康平(香川)、谷口幸司(高知)の2人では厳しい限り。九州は明らかに他地区を圧倒、その中でも10月の別府GⅢを制し、競輪祭の出場を決めた大西貴晃(大分)は際立った存在。自力でも抜きん出てるのに、2班の有望ルーキー半田誠(熊本)の存在は鬼に金棒状態。後を固めるのは良永浩一(福岡)、池田浩士(佐賀)、安東宏高(大分)、山口龍也(長崎)のマーカー。他の1班で上位に通用しそうなのは、ベテラン布居寛幸(和歌山)、小林信晴(愛知)、國武耕二(佐賀)に、捲りの山崎翼(大分)、2班は、半田誠は別格として、大阪大学出の学士レーサー、野崎翼(岐阜)は準決突破候補。 《チャレンジ展望》 失格多発でチャレンジに落ちた中村翔平(福岡)が如何にして125期の5人に挑むかが焦点、125期のトップはこれ迄特別昇班に2度王手を掛けて失敗してる弓矢輪太郎(三重)、チャレンジファイナルで決めてなければV候補筆頭。力あるのに捲りしか狙わない船山真生(愛媛)も特別昇班に失敗してるホープ、もっと逃げればS級で活躍する日は近い器。ゴールデンキャップに輝いてる松本昂大(長崎)は、落車で出遅れたが将来的には長崎を代表する自力型に育つホープ。力ある入田龍馬(鹿児島)に、一走する毎にパワーアップしてる與古田龍門(沖縄)の5人は予選の柱であり、準決でも人気を集める。旧人で新人と五分に渡り合えるのは地元中村翔平のみ。予選の連対候補は梶應弘樹(愛媛)、森下忠夫(高知)、坂元洋行(三重)、大崎龍一郎(奈良)、布居翼(和歌山)、吉田悟(熊本)。 |
大西 貴晃 (大分) 32才 101期生 |
特別昇進でS級に返り咲いたのに、失格で再び陥落する事が決まり、発奮したのが昨年7月別府記念の準決勝進出であり、10月別府GⅢの優勝。後輩阿部将大を番手捲りして小川勇介・園田匠等を完封、これで競輪祭初出場を決めた以上は負けられない。 |
伊藤 稔真 (三重) 27才 111期生 |
競輪ファンの父が吉岡稔真氏のような選手に成って欲しいで同じ名前にしたと言うエピソードが、兄は100期の裕貴(SI)で、師匠は高校の先輩浅井康太(90期)、恵まれた環境にしては物足りないが、来期のS級返り咲きは決めて居り、自力で九州に挑む。 |
良永 浩一 (福岡) 45才 86期生 |
前期は11月末の松阪で新人2人を相手に優勝した事で、S級点をクリヤーした何時迄も強い地元のベテラン。中学時代は100メートル走のチャンピオンに成り、大学まで陸上競技をやってたのが衰え知らずの体力。今回は目標に事欠かないのは有利。 |
佐山 寛明 (奈良) 37才 113期生 |
大学まで野球をやり、社会人として働いてる時に黒川茂高(97期引退)と知り合い競輪選手に、現在でも師が経営するジムで練習してるのか、前期は終盤はまとめたが、失格がありS級に戻れなかった事で、今期はスタートからブッ飛ばす心意気。戦法は自力・自在。 |
半田 誠 (熊本) 21才 123期生 |
同期・同級生の佐藤壮志と高校は自転車競技日本一の松山学院高校に留学、3年間の寮生活で確かな力を身に着けたのが123期合格であり、デビュー後の好成績、来期の初S級は決めたので、今期狙うは9連勝3連覇の特別昇進とか。3日間主導権は握る。 |
松山 桂輔 (愛知) 41才 88期生 |
前期のS級は追加に補充を受けまくり、心身共に疲れたのか、不本意な成績で終了したが、もっと先を見据えて練習すればS級、それも上位に通用するレーサー。自力は卒業したので、今回は中部の自力型の助けを借りて狙うは決勝進出。 |
佐野 梅一 (京都) 48才 78期生 |
全盛期は京都を代表して記念・特別で活躍、それも自力で頑張った貯金が460勝の1着数であり、現在でも優参クラスに定着してる要因。追い込み主体にチェンジしたが、展開次第では何時でも捲りは出せる準備はして居り、今回の目標は優出。 |
吉田 篤史 (奈良) 36才 109期生 |
S級でも妥協しない自力で結果を残してたのに、体調崩したのか、予選でも苦戦する状態が1年近く続いていたが、昨年11月の平戦で突然本来のパワーが甦ったのは自信に成って居り、年末年始の調子で今回も結果を残す。 |
滝本 泰行 (岡山) 29才 107期生 |
岡山でも素質はトップクラスなのに、何故なのか、自力を出したがらない、もったいないお化けが出るレーサー。自分を信じて積極的に自力を出すか、それが嫌なら横を磨いて追い込みに徹するかすれば将来は明るいのに。人気薄の時は狙い。 |