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絆補助金で市民活動を後押し(令和5年2月1日号)

思いをカタチに

住みよいまちづくりを進める取り組みを、自発的に行っている団体があります。令和4年度に絆補助金を活用して活動した2団体を紹介します。

困り事を解決するために

久留米市は「協働のまちづくり」を推進しています。さまざまな人や団体が互いを理解し、尊重しながら共に地域づくりを行う活動です。その一助として「市民活動・絆づくり推進事業費補助金」(絆補助金)制度を設けています。地域のことを思い、取り組む市民活動を応援します。
令和4年度に絆補助金を活用した団体は78あります。活動を始めたきっかけの多くは、市民の多岐にわたる日常の困り事を解決したいという思い。防災活動や地域の魅力向上、高齢者や子どもたちの居場所づくりなど、活動内容や目的はさまざまです。どの団体も自分たちにできることを考え、思いを「カタチ」にして、住みよいまちづくりのために活動をしています。

新たなチャレンジにも

絆補助金は市民活動団体と地域コミュニティ組織による事業が対象です。市民が主役となって地域の困り事を解決する活動に必要な経費の一部を補助します。解決したい課題や目指す状態、方法などを市の担当部局と共有することや、市内で実施される事業であることが要件です。
市民活動団体に対しては、団体独自の自由な発想を生かす「かなえるニーズ部門」、市と協働して活動に取り組む「協働パートナー部門」の2つを設けています。校区や自治会が取り組む事業には、「地域まちづくり活動活性化部門」を設置。「かなえるニーズ部門」の特別枠として、市民活動を新たに始めてみたい人向けに「協働のたねまき・チャレンジ枠」もあります。次年度に向けた準備や、事業の拡大などに活用できます。事業をどの部門で提案すればいいか分からない場合は、問い合わせ先まで相談してください。

【問い合わせ先】協働推進課(電話番号0942-30-9064、FAX番号0942-30-9706)

私たちがサポートします

協働推進課の皆さん
久留米市は、既に活動している団体だけでなく、これから始める団体もサポートします。「活動やイベントを広く伝えたい」、「活動中にけがをしたらどうすればいい」、「事業費が足りない」などの疑問へも助言。補助金の申請書類の作成を手伝ったり、必要に応じて他の団体や関連部局につないだりもします。市民活動について知りたい人や参加してみたい人からの相談も受け付けています。気になることがある人は、まずは連絡してください。活動をよりよいものにするために、私たちが一緒に考えていきます。

私たちの活動を紹介します

1年目 協働のたねまき・チャレンジ枠活用 子どもの笑顔が活力

ミナミナこどもきち代表 江頭恵子さん
南校区には児童センターや図書館などがありません。そこで、子どもたちが友だちと遊んだり、地域の人に勉強を教えてもらったりできる場所づくりとして「ミナミナこどもきち」を立ち上げました。場所は南校区コミュニティセンターや集会所。保護者が仕事で送迎できないときでも通えるようにしました。子どもたちが楽しそうに過ごしているのを見ると始めてよかったと思います。今後は地域とのつながりをさらに深めて、関わる大人を増やしていきたいですね。開催日も、現在の月1回から毎週、毎日と増やして、1人でも多くの子どもたちを笑顔にできるようにしていきたいです。

38年目 かなえるニーズ部門活用 原点は悔しい経験

ボランティアグループ野火代表 江上和子さん
活動のきっかけは、子どもの頃の経験です。お菓子を買うと見ることができた紙芝居屋に、お金を持っていなかったことで断られてしまいました。とても悔しくて、お金がなくても誰もが楽しめるものを作りたいと強く誓った出来事でしたね。約40年前から仲間と一緒に紙芝居の読み聞かせイベントなどに取り組んでいます。場所は久留米市内や全国各地の小学校や公民館。コロナ前は1人1品料理を持ち寄る収穫祭「田んなかっ祭」も開催していました。遊びに来ていた子どもが親になり、自分の子どもを連れて参加することもあります。このつながりを大切に活動を続けていきます。

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