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生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎(令和5年1月1日号)

二人展クライマックスへ

 久留米市美術館のリオープンを飾る「生誕140年ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」が開催中です。会期は1月22日(日曜)まで。12月13日に作品の一部を展示替え。2人が唯一同じ題材を描いた「能面」を通じて、後期の見どころに迫ります。

坂本の没後に仮面スケッチが

 洋画家・青木繁と坂本繁二郎は、同じ年に久留米で生まれました。28年の生涯を駆け抜けた青木と、87年の生涯を絵ひとすじに生きた坂本。ともに画家としての道を歩みながらも、その生き方は対照的でした。2人が唯一同じ題材で描いたのが「能面」です。
 青木は、東京美術学校(現東京藝術大)在学中に、東京帝室博物館(現東京国立博物館)の展示品だった能面を描いています。「仮面スケッチ」と言われ、能面の特徴を卓越した描写力で描いています。坂本は、鑑賞した能舞台に感動し「能の味わいを油絵で出してみたい」と、還暦を過ぎた頃から、自ら集めた能面などをモチーフに制作。その後、約20年間で30数点の能面を描いています。青木の「仮面スケッチ」は坂本の遺品の中から発見されました。なぜ坂本の元にあったかは分かっていません。
 本展では、青木と坂本の「能面」を並べて展示しています。青木は、そのものが放つ神秘的な一瞬の輝きを、坂本は、演者がそこで演じているかのような時の流れを表現しています。

【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

1月2・3日も開館 今年のスタートは美術館から

生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎
  • 会期=1月22日(日曜)までの10時から17時。入館は16時30分まで。1月1日(祝日)、月曜日は休館。1月2日(休日)、3日(火曜)、9日(祝日)は開館
  • 入場料=一般1,000円、65歳以上700円、大学生500円、高校生以下無料。前売り券600円。チケットぴあ、ローソンなどで販売

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