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5月22日は国際生物多様性の日(令和4年5月1日号)

生き物を絶滅から守るために

 世界中で年間約4万種の生物が絶滅しているといわれています。希少生物保護のため、国はさまざまな規制を行っています。

人間の活動で野生生物が減少

 地球上には、約3000万種もの生物が生息し、多種多様な生物が互いにつながり合って生きています。これを生物多様性といい、「生態系」、「種」、「遺伝子」の多様性があります。生物多様性は、私たちの日常の暮らしに密接に関わっています。現在、開発で生息地の破壊や土壌・水質汚染、乱獲・外来種の持ち込みなど、人間の活動で野生生物を取り巻く環境は急速に悪化。野生生物の絶滅が加速しています。
 世界的に生物多様性を守るために「生物の多様性に関する条約」を平成4(1992)年5月22日に採択。その日を国連が国際生物多様性の日と定めました。日本でも、希少な野生生物を守るため「種の保存法」を制定し、絶滅の恐れがある生物の取り扱いについて規制をしています。

譲り渡しなどの禁止
もらったり、譲ったり、売買したりできません
販売・頒布を目的とした陳列・広告の禁止
店頭などで販売のための陳列はできません。チラシやインターネットなどでの広告もできません
捕獲などの禁止
特別な許可がない限り、捕獲したり、殺傷したりはできません

【問い合わせ先】環境保全課(電話番号0942-30-9043、FAX番号0942-30-9715)

福岡県の条例で指定されている絶滅危惧種(一部)

セボシタビラ
体長は約10センチメートルで、筑後川や農業用水路などに生息する。佐賀県や長崎県などにも分布
サギソウ
ミズゴケ類を伴う貧栄養の湿地に生える多年草。高さ15〜40センチメートルになり、3センチメートルほどの白い花をつける
コバンムシ
体長約12ミリメートル。体色は特徴的な緑色。水生植物が豊富で、水質の良い池や沼に生息
ヨシゴイ
全長37センチメートルの小型のサギ類。夏鳥として九州以北に渡来し、池や河川、休耕田のヨシ原に生息

アライグマが急速に増えています

 アライグマは、もともと日本に生息していない外来生物です。ペットとして持ち込まれ、逃げたり、捨てられたりして野生化しています。近年、急速に生息域を拡大し、市の捕獲数は平成30年度13頭だったのが、令和3年度は83頭に増加。農作物被害や生活環境被害だけでなく、在来種を食べて生態系にも大きな影響を与えます。市では捕獲用のわなを貸し出しています。貸し出しには講習の受講が必要です。詳しくは環境保全課、各総合支所環境建設課に問い合わせてください。

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