トップ > 広報久留米 > 地域福祉の現場で進む重層的支援体制整備
地域には、一つの分野だけでは解決できない生きづらさを抱えた人が多くいます。久留米市は、誰も取り残さない支援体制の整備を進めています。
市は、令和3年度から「重層的支援体制整備事業」を始めました。この事業は、既にある仕組みを生かし、誰からのどんな相談も受け止める体制を整備。制度やサービスだけでは解決できない課題を抱える人や家族に寄り添い、一体的に支援しようという取り組みです。地域福祉課の上原敬子さんは「子どもや高齢者など福祉の窓口は、分野別に分かれています。社会が複雑化する中、課題を分けることが難しくなってきました。新事業では、行政や民間団体など関係機関が同じ目線で意見交換。少しずつ、支援者同士で支え合ったり、関係機関で課題を持ち寄ったりと垣根を越えた動きが生まれています」と話します。
介護が必要な親とひきこもりの子どもだけで孤立している世帯など、いくつも課題を抱えている人の支援は時間がかかったり、具体的な解決策がすぐに見つからなかったりします。その場合、誰かがつながり続け、支え合える関係があることが大切。「この事業を通じて、支援の専門職と市民の皆さんが重なり、暮らしの中での支え合いを増やしていきたい」と上原さん。その一歩として「身近で困っている人や気になる人がいたら、市や市社会福祉協議会に相談してほしい」とも話しました。
【問い合わせ先】地域福祉課(電話番号0942-30-9175、FAX番号0942-30-9752)
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