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没後70年 南 薫造(令和3年7月1日号)

初の大規模回顧展が久留米へ

南 薫造(1883〜1950)
広島県賀茂郡内海町(現・呉市安浦町)出身。
東京美術学校で岡田三郎助に師事。文展審査員や東京美術学校教授を務める。
1944年、郷里に疎開。1950年、死去

英国で学んだ水彩画

 7月3日(土曜)から久留米市美術館で「没後70年 南 薫造」が開催されます。南薫造は明治の終わりから、昭和中ごろにかけて活躍した画家です。出身地である広島県以外で展覧会が開催されるのは初めてです。
 南薫造は中学生の頃、教会で見た油絵に感激したのがきっかけで画家を志します。東京美術学校を卒業後、水彩画の本場イギリスへ留学。繊細な色使いの水彩画は高く評価されています。油彩画や水彩画だけでなく、創作版画運動の先駆けとされる、版画の工程を作者が全て行う自画自刻自摺による版画制作にも取り組みました。本展は版画22点も展示します。色使いは年々豊かさを増し、温かく鮮やかな色彩は、郷里・瀬戸内の光に育まれたものと思われます。

画業の歩みを4章で

 本展は「初期 美校時代」、「留学時代」、「帰国後の活躍」、「晩年 郷里での活動」の4章で構成。初期から晩年までの画業を総数201点の作品とスケッチブックや絵日記など51点の資料でたどります。

  • 会期=7月3日(土曜)から8月29日(日曜)までの10時〜17時。入館は16時30分まで。月曜は休館。8月9日(休日)は開館します
  • 入館料=一般1000円、65歳以上700円、大学生500円、高校生以下無料。前売り券600円。チケットぴあ、ローソンチケットなどで販売

【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

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