トップ > 広報久留米 > 中央公園が民間の力を活用してリニューアル

中央公園が民間の力を活用してリニューアル(令和3年6月1日号)

自然を感じる、にぎわいの場所へ

 久留米市中央公園の芝生広場が生まれ変わります。カフェなどを新設し、駐車場も整備。公園の豊かな環境を生かし、食と健康を中心にサービスを提供する予定です。民間事業者と協力し、多くの人が集う新しい空間作りを進めます。

緑に囲まれた憩いの場

 中央公園は、芝生広場や陸上競技場、テニスコート、鳥類センターなど多様な施設がある約23万8000平方メートルの公園です。昭和49年のオープン以来、緑に囲まれ、噴水がある市民憩いの場として親しまれています。
 リニューアルに当たり目指したのは、現状を生かしたより魅力ある公園づくり。限られた財源で、新たな施設の追加や維持管理を行います。整備に当たり、市の公園として初めて、行政と民間事業者が協力して行う「Park-PFI制度」を採用。民間の力を活用することで、これまでにない発想で新たな価値を提供します。

良さを生かし、新しい拠点へ

 市は令和2年10月から協力事業者を公募、令和3年3月に「久留米市中央公園〈グッドサイクル〉プロジェクト共同体」(代表企業:高橋(株)、構成企業:オープン・エー、金子建設)に決定しました。「くるめ木漏れ日パーク〜街をつなぐ持続可能なグッドサイクルの創出」をコンセプトに、公園が持つ憩いややすらぎの場の中で、新しい過ごし方を提案。食と健康を軸としたサービスを提供する予定です。カフェなどを新設し、テラスなどオープンスペースを設けます。駐車場やトイレなどの施設も新たに整備します。広場を活用したマルシェの出店やスポーツ教室などさまざまなチャレンジをサポート。多様な使い方で、日常的に楽しむことができる公園づくりを進めます。新しい施設は令和4年6月頃のオープンを予定しています。

【問い合わせ先】公園緑化推進課(電話番号0942-30-9085、FAX番号0942-30-9707)


Park-PFI制度って何!?
 Park-PFI制度とは、公募で決定した民間事業者がカフェなどの飲食店や売店などの施設設置や運営を行います。併せて駐車場や広場なども整備を行う手法のことです。事業者が運営するカフェなどから得られる収益の一部を広場などの公園整備にも活用します。事業者は設置期間の延長や建ぺい率の緩和など都市公園法の特例措置が受けられます。魅力ある公園づくりができ、市の財政負担を減らせるため、全国で導入が進んでいます。

プロジェクト共同体へインタビュー 公園で心も体も健康に

 共同体代表企業の高橋株式会社専務取締役高橋米彦さんに今後の思いを聞きました。


 久留米市で創業して約80年になります。繊維業から始まり、時代に合わせて地域へ価値を提供したいという思いで、スポーツガーデン(現スポガ久留米)などのレジャー施設の経営へ幅を広げました。久留米で長くやってこられたのは、たくさんの人のおかげです。何かお役に立ちたくて、中央公園のリニューアルに参加しました。
 高橋(株)は、「生きがいを、つくる」ことを大切にしています。生きがいは日常生活が充実してこそ生まれます。公園が皆さんの生活に新たな余暇を与え、生活の一部となり、公園で過ごす時間が生きがいにつながれば、心も体も健康になっていくと思います。
 中央公園を実際に歩いてみると、自然がとても豊かで、木漏れ日が本当に気持ちいいんです。この気持ちよさを残しつつ、気軽に運動できるスタジオや地元食材を使った体に良い食べ物のテークアウトができるカフェなど、より楽しめる公園を作っていきたいです。食・文化・レジャーの中心地として活気が生まれ、にぎわいが市全体に波及していってほしいですね。

▲このページの先頭へ