トップ > 広報くるめ > 東日本大震災から10年 あの日を忘れない
平成23年3月11日に発生した東日本大震災から、間もなく10年になります。
余震が起きるなど、今でも影響は続いています。
これまで久留米市は、姉妹都市である郡山市などの被災地に職員を派遣。復興に寄り添ってきました。
派遣職員が当時を振り返ります。
【問い合わせ先】総務課(電話番号0942-30-9052、FAX番号0942-30-9706)
郡山市は、令和元年から郡山駅に灯籠をともして復興を祈るイベントを開催しています。昨年からは郡山女子大学短期大学部と地域の伝統文化を生かして実施。今年は復興10周年となる3月11日に開催します。
津福小学校の4年生もプロジェクトを通じて復興への思いを届けます。児童は復興に向けて頑張ってほしいと和紙にメッセージや絵を描き、ビデオレターも一緒に送りました。
プロジェクトは誰でも参加できる「復興ツリー」もあります。インターネットの特設サイトで震災への思いを一枚の葉に載せてメッセージを投稿。一人一人の思いが葉として集まって、震災への思いをつなぐ一本の木を作り上げていきます。
久留米開墾報徳会 副理事長
森尾弘一さん
私たち久留米開墾報徳会は、久留米藩士の歴史を後世に伝える活動をしています。明治政府の廃藩置県で失業した多くの武士が、東北地方の開拓のため、各地に入植をしました。その中で「安積開拓」の第一陣としてやってきたのが久留米藩士たちです。当時の開墾はかなり苦しく、つらい生活を強いられていたといわれています。筆舌に尽くせぬ努力だったと思います。
10年前の震災では、職員をはじめ、多くの久留米市民の皆さんから励ましを頂きました。先人たちが築いた絆が、しっかり受け継がれていることを実感しています。派遣してもらった市職員の皆さんとは、復興支援の業務だけではなく、郡山市の久留米地区で開催される運動会などへの参加を通じて交流を深めることができました。
この10年の間、何度か久留米市を訪れる機会がありました。そのたびに皆さんから「郡山市から来たとね。久留米市と姉妹都市やんね。復興はどげんですか」と声を掛けてもらうことが多く、うれしく思っていました。
2月13日に震度6弱の地震がありました。幸い前回ほど大きな被害はありませんでしたが、今なお震災の影響が続いていることを思い知らされました。復興はまだまだ道半ば。これからも2つの都市の絆をしっかり守っていきます。コロナが落ち着いたら、ぜひ郡山市に来てください。久留米市と同じでおいしい銘酒があります。皆さんとの交流がより一層深まることを、久留米藩士も喜んでいると思います。
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