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第53回 くるめ学生通信(令和2年9月1日号)

大学生が、久留米市の仕事を取材し、発信するシリーズです

市の財産を有効活用!

今回の記者:久留米工業高等専門学校(専攻科1年)梨瑞希さん

 先日、図書館西分館だった古い建物を売ったという記事を新聞で読みました。市が土地や建物を売っていることを知らなかったので、財産管理課の松木幸夫さんに話を聞きました。

久留米市が財産を売るってどういうことですか

 市は土地や建物などの不動産、有価証券、物品、基金などの資産を持っています。主なものは市役所や図書館など、皆さんが利用する公共の施設や駐車場などの不動産です。施設を維持するには、光熱水費、清掃費や警備費など多くの費用がかかります。古くなると修繕費なども必要です。そこで、不要になった不動産は、別の用途に有効活用してもらうために売却します。もちろん代金は市の歳入となり、さまざまな市の事業に充てられます。

どんな不動産を売っているのですか

老朽化した木造の市営住宅を集合住宅に建て替えて、余った土地は更地にして売ります。この時、物件の価格で落札者を決める一般競争入札や、購入後の活用方法を応募者に提案してもらい、購入者を決めるプロポーザル方式を採用しています。年間4億円の歳入になることもありますよ。昨年度から、条例を改正して、1年たっても売れない土地は値下げして入札ができるようにしました。全国の自治体でも珍しい取り組みです。価格を下げてでも、新しい住宅や施設を建てて、活用してもらうほうが、地域の活性化につながりますからね。

不動産を売る以外に財産を使って歳入になるものは?

力を入れているのが広告収入です。市役所入口の玄関マットやフロア案内板には、企業などの名前が入った広告があります。多くの市民の皆さんに見てもらえるので、広告主からはPR効果が高まると喜ばれています。市も広告料が収入として入ってくるので、お互いが得する関係です。他にも、市のホームページや広報くるめ、ごみカレンダー、窓口で渡す封筒にも広告を載せています。令和元年度の広告収入は、約1000万円にもなります。市の財産は、市民の皆さんの貴重な財産なんです。しっかりと管理して有効に活用していかないといけません。

税金以外にも歳入があることを知って驚きました。市の財産をしっかり維持管理しながら有効活用している財産管理課はまさに、「縁の下の力持ち」だと思いました。

【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

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