トップ > 広報くるめ > 広報くるめ1500号記念特集 市政広報紙の67年の歩み
昭和28年2月1日に「市政くるめ」第1号発行。今号で1500号を迎えました。時代と共に形を変え、歴史を刻んだこれまでを振り返ります。
【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)
月2回の編集会議や、各課との打ち合わせを重ねて内容を決定。取材、撮影、デザインやイラストなどを手分けしてこなします。パソコンの専用ソフトで編集し、デジタルデータを印刷業者に。印刷、仕分け後、各世帯に配布されます。発行には多くの皆さんの協力があります。
市は、視覚や聴覚に障害がある人にも広報紙を届けるため、「点訳版広報くるめ」と「音声版広報くるめ」を発行しています。制作を担うのはボランティアの皆さんです。研修などを繰り返し、正確で分かりやすい広報紙作りに心掛けています。
点字や声の「広報くるめ」を支えている皆さんを紹介します。
点訳版は「パソコン点訳コミュニケーションの会」の皆さんが担当しています。文章を点字に変換し、誤字脱字などをチェック。点字プリンターで印刷、製本し、利用者に郵送します。障害者福祉課や各総合支所、図書館、えーるピア久留米にも置いています。
音声版は録音ボランティアの皆さんが、毎号順番で録音しています。「こだま」、「光の輪」、「コスモス」の3団体です。読み間違いがないか何度も聞き直します。「CD版」と「カセットテープ版」を作成し、利用者に郵送します。市ホームページでも聞くことができます。毎年、外部の講師を招いて講義を受け、質の向上を目指しています。
西日本新聞社久留米総局 平峰麻由さん
平成29年西日本新聞入社。平成30年久留米総局に赴任。今年8月から市政担当記者として活躍
希望して久留米総局に赴任しました。本社で先輩記者たちが「久留米は面白い。読者との距離が近いよ」と言っているのを幾度となく聞いていたので。着任してみると、やはり皆さんからのネタの提供や問い合わせが多いんですよ。市民が地域に関心を持っている証拠ですね。
久留米に来て3年目。知らないことばかりで広報くるめからネタを拾うこともあります。昨年11月15日号に掲載されていた住宅型有料老人ホーム「こがケアアベニュー」の記事に興味を持ちました。広報くるめでは伝えられないことを、もっと深く伝えられないだろうかと思い、取材を重ねて連載で取り上げたことも。同じ地域の情報を取り上げているので取材のヒントになります。
広報くるめは、文章以外にも、イラストや写真などを効果的に使って、読ませる工夫をしていると思います。広報紙もですが、新聞に掲載されるのは「一生に一度あるかないか」という人もいます。記念でもあり、記録や思い出、証拠にもなりますよね。なので、しっかり取材して書きたいんです。
記者になった頃は、多くの人に情報が届けば、SNSもありだと思っていました。でも、たくさんの人と出会い、色々な話を聞く中で変わりました。記事を手帳に挟んでくれる人、「この記事良かったよ」と言ってくれる人、新聞が届くのを楽しみに待っている人がいます。発行したら、修正ができない紙だからこそ、記事に対しても本気で取り組むし、読む人の期待に応えられるものでなければならないと思っています。
櫛原中学校1年 竹下希和さん
「情報ほっとライン」で参加したいイベントを見つけたら、申し込みを忘れないように切り取ってカレンダーに貼っています。城島インガットホールであった子ども演劇を見て演劇が好きになり、シティプラザの「小松杏里くるめ演劇塾」にも参加しました。
たくさんのイベントの中でも楽しかったのは、バードウオッチングや木琴作りです。初めて会う人ともすぐに仲良くなれて、LINE友達にもなっています。
神社や遺跡に興味があるので、色々教えてもらいながら歴史や文化財スポットを回るイベントがあるとうれしい。新しい発見があったり、たくさんの人と知り合えたりしたので、広報くるめを読んでいて良かったと思います。裏表紙の「これ、知ってる!?」のネタも好きで、毎回楽しみにしています。
平塚武彦さん
19年間で一般職から主査、課長へ。広報担当職員で最も在職歴が長く、広報紙の歴史を見続けました
昭和46年から19年間、広報紙の編集に携わりました。皆さんの温かい支援でどうにか全うできたことを、今でもうれしく思います。
当時は、印刷が「活版」から「写植」へ変わるなど、社会のさまざまな分野で技術革新が進んでいました。広報に対する考え方もCMからPRへと変化。市民の皆さんとの対話を通じて作ろうという意識になっていった時代で、市民参加型の広報紙作りを目指しました。
そこで、タブロイド版から親しみやすいA4版へと形を変え、後に名称も「市政くるめ」から「広報くるめ」に。広報紙は、地域の姿を克明に記録する市の「歴史書」。
今後、市民意識の多様化や情報技術の高度化といった社会変化の中でも、変わらず市民と行政をつなぐものとして、さらなる充実発展を願っています。
議会事務局 新村利恵さん
平成21年1月15日号表紙「鬼夜」が、全国広報コンクール写真部門で入選3席となる快挙を成し遂げました
今はデジタルカメラが全盛ですが、平成17年ごろは、まだフィルムカメラで、現像してみないと使えるかどうか分かりませんでした。表紙の撮影はいつもプレッシャーとの闘い。だからこそ「楽しむ」ことを意識して制作していました。作り手が楽しめない記事は、読む人もつまらないはず。皆さんにページをめくってもらえて価値があるんです。19年に巨峰開植をテーマに初の大型特集を企画。「一つの記事に8ページも使うなんて」と、周りからの反対もありました。
でも、どうしても読んでもらえる広報くるめを作りたかったんです。田主丸の巨峰園にも通い詰めました。「今号は面白かったよ」と、声を掛けてもらったときのうれしさを覚えています。今は、広報くるめのいちファンとして、楽しく読んでいます。
地域福祉課 秋山太さん
7年間で合計167号、700を越える記事を作成。企画や写真、インタビューを得意とし、多くの大型特集を担当しました
広報の仕事を始めた頃、全国広報コンクールの受賞作を見て、こんなにすてきな広報紙があるのかと衝撃を受けたのをよく覚えています。以降、「読みたくなる広報」を目指して必死に作り続けました。
半年に渡り取材を重ねた認知症特集。県で1位に選ばれた号のものづくり特集、昨年11月の地域共生社会の特集。それぞれに大切な出会いがありました。特集だけでなく7年間で多くの人と出会い、私を知ってくれる人が増えるにつれてできる事は増え、やるべき事も見えてきました。市民の皆さんとの接点が広報活動の財産で、根っこだと私は思います。
取材や制作を通して、そして紙面を通して「応援し合える関係」が増えることが大切。その力が広報紙にはあると信じます。市民の皆さんと市役所が、広報くるめを介してコミュニケーションできる「かけ橋」のような存在に育っていくことを願っています。
多くの皆さんに情報が届くように、デジタル媒体を使った配信を行っています。市ホームページやFacebook、LINEを導入するなど時代の流れにあわせてデジタル化を進めています。広報くるめのQRコードからホームページへのリンクも。過去2年分の広報くるめも市ホームページで見ることができます。
広報くるめは、毎年必ず掲載する記事があります。市の財政状況や税金の使い方を知らせる「予算」「決算」です。見出しやグラフを使いながら、分かりやすくなるように、毎年工夫をしています。
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