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令和元年度の監査結果を公表(令和2年6月15日号)

事務処理誤りの組織的防止を

 監査委員は、久留米市の予算の使い方や事務手続きなどを毎年監査し、改善すべき点などの指摘や指導を行っています。令和元年度に実施した監査の概要をお知らせします。

定期監査

 市の全ての部局の事務や財務について監査を実施しました。一部の課に次のような指摘を行いました。

事務監査

公印管理
規則に定められた目的以外で公印を使用している。
防災対策
消防法で定められた消火訓練と避難訓練を行っていない。
審議会
付属機関の委員が交代するときに、前任者の委嘱の解任手続きが行われずに後任者の委嘱が行われている。市ホームページ上で会議資料などが公表されていない。

財務監査

現金の取り扱い
現金を規定より遅れて金融機関に払い込んでいる。
出張旅費
減額調整漏れで、旅費を誤って支給している。
郵便切手管理
切手の現物と受払簿の枚数が一致していない。
臨時職員などの賃金
欠勤時間数の計算を誤っていたため、実際と異なる賃金を支払っている。
契約
契約の締結が遅れている。随意契約の理由の合理性について十分検討していない。市に不利な契約内容になっている。
物品管理
備品台帳の整備が行われていない。AEDの部品など消耗品の定期的な交換がされていない。
財産管理
施設の使用料や占有料の算定を誤って徴収している。
補助金などの交付
交付先団体の収支決算書の繰越金の内容について十分検討していない。

【監査委員の意見】

実効性のある災害対応
業務継続計画や支援受け入れを定めた計画、各部署の行動マニュアルなどを見直すこと。
校区組織のあり方
人口構成や生活スタイルの変化など校区の実情や行政ニーズの変化を把握し、コミュニティ組織のあり方を検討されたい。

財政援助団体などの監査

 市が出資しているなど財政的援助を行っている団体の事務や財務について、次のような指摘がありました。

実施監査

 固定資産を資産ではなく費用に計上していたり、市所有の倉庫を使用許可申請をせずに使用していたりしている。

【監査委員の意見】

事業継続の見極め
 事業収入の確保が難しい場合は、中長期の経営の見通しを立て、事業を継続するかどうか市所管部局と協議すること。
業務リスクの低減
 財務の信頼性や法令順守に懸念材料が多く、業務リスクが生じている。人材の確保や育成といった組織体制の強化などを図ること。
経営体制の見直し
 代表者などが充て職で、他の職員は1年更新の契約社員で主に構成されている。経営ノウハウの蓄積や継続、安定的な人材確保が十分ではない。

工事監査

 山本校区下水道管の敷設工事(4工区)を対象に専門的な審査を取り入れ監査を実施しました。
 施工業者から下請業者へ作業内容変更などを口頭で指示していたため、文書で残すよう市から施工業者へ指導するようにという意見がありました。

 監査結果などは、本庁舎地下1階行政資料コーナーや市ホームページで公開しています。

【問い合わせ先】監査委員事務局(電話番号0942-30-9232、FAX番号0942-30-9718)

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