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豪雨対策検討プロジェクトの取り組みを進める(令和2年6月15日号)

的確な判断が命を守る

 昨年の大雨を踏まえ、市は豪雨対策検討プロジェクトを設置し、多面的な取り組みを進めています。Web版ハザードマップやメールなどで早めに情報を入手し、命を守る行動につなげます。

情報はWeb・LINE・電話など自分に合った手段で

浸水被害の河川を対策

 近年、大雨特別警報が出される豪雨が毎年発生しています。観測記録を更新する大雨は各地に浸水被害をもたらしました。頻発する災害に備えるため、平成30年に国、県、市で「久留米市街地周辺内水河川連絡会議」を設置し、河川の浸水対策を進めています。昨年11月には市独自の「令和元年豪雨対策検討プロジェクト」を設置。筒川などの氾濫の原因を検証し、具体的な対策に取り組んでいます。プロジェクトはソフトとハードの両対策部会があり、ソフト部会は情報発信の強化などを、ハード部会は筒川などの河川や水路をあふれさせない対策などを検討。各対策は可能なものから、速やかに実施しています。

災害リスクを事前に確認

 今年度から市ホームページでWeb版ハザードマップを公開しています。河川が氾濫したときに想定される浸水の深さや過去に道路冠水した場所、土砂災害の危険区域などをパソコン画面上の1枚の地図に重ねて表示。スマホにも対応しています。自宅周辺など見たい所を拡大して確認することも可能。Googleマップと連動し、避難所までのルート検索もできます。
 市ホームページで筒川の水位をリアルタイムに見られるようになりました。監視カメラ4台、水位計1台を設置し、水位の変化、数値などをライブ配信しています。
 市公式LINEでも避難情報や災害現場の写真などの情報を随時お知らせします。

メールや電話でお知らせ

 携帯電話やパソコンを持っていない人や緊急速報メールを受信できない人などに固定電話やファクスで「避難情報や避難所の開設状況、警戒レベル」を伝えるサービスを開始しました。池町川・筒川流域の浸水注意情報をメールで知らせるサービスもあります。いずれも登録は無料で、市ホームページや防災対策課、各総合支所地域振興課に申請書を準備しています。

コミセンなどに土のうを配置

自由に使える土のうを準備

 家屋への浸水被害を防ぐには、土のうを置くのが効果的です。市民の皆さんがいつでも自由に使用できる土のうを各校区に準備。校区のコミュニティセンターや消防団格納庫などに配備します。土のうは数に限りがあるので必要最小限の数を利用してください。土のう袋は、ホームセンターなどでも購入できます。
 浸水が想定される場合に土のうを使用します。玄関や家の出入り口に2段から2段そのまま積んだり、簡易な止水板を作るときに、木の板などを土のうで固定したりします。

【問い合わせ先】防災対策課(電話番号0942-30-9074、FAX番号0942-30-9712)

警戒レベルで行動を判断

 自治体や気象庁などから発表される防災情報を用いて市民の皆さんが取るべき行動を分かりやすくするために定めたものです。

  • 警戒レベル=5
    市からの避難情報など=災害発生情報
    取るべき行動=すでに災害発生している状況で、命を守るための最善行動を取る
  • 警戒レベル=4
    市からの避難情報など=避難勧告、 避難指示
    取るべき行動=速やかに避難
    命を守る避難行動を取る
  • 警戒レベル=3
    市からの避難情報など=避難準備、 高齢者等避難開始
    取るべき行動=避難に時間を要する人とその支援者は避難
    その他の人は避難準備
  • 警戒レベル=2
    市からの避難情報など=なし
    取るべき行動=避難に備え、ハザードマップなどで避難行動の確認をする
  • 警戒レベル=1
    市からの避難情報など=なし
    取るべき行動=災害への心構えをする

警戒レベル3で保育所なども休園

 保育所などの開園前に警戒レベル3以上が発令した場合は休園になり、保護者へ連絡します。すでに開園している時は、事前に周知している避難所へ速やかに避難します。園内の方が安全と判断したときは園内での避難となります。保護者には安全を確保しながら、できるだけ速やかな迎えをお願いします。

コロナ禍で避難所の3密防止を徹底 最善の避難を選択

 新型コロナ対策で、避難所だけでなく、自宅での避難も選択しなければなりません。的確な判断をするためには早めの準備が必要です。

新型コロナ対策をしながら避難所を開設

マスクや消毒液などの準備

 新型コロナ感染を予防するため避難所の開設は「衛生対策」、「3密の回避」、「感染者の隔離」、を徹底します。避難所に入る際は必ず避難者の検温を行い、避難所内は定期的な換気と消毒を徹底します。マスクや消毒液などは準備していますが、数に限りがあるため、避難する人もマスクと消毒液の持参をお願いします。
 避難所では人と人との間隔を2メートル以上取ります。避難者が増え、適切な間隔が取れなくなる場合は、速やかに別の施設を開けます。
 発熱やせきなどの症状がある人は別の避難所を案内します。コロナ感染者は指定医療機関、指定ホテルなどへ避難してもらいます。
 市内の感染者が増加して、感染のリスクが高まった場合は、コロナ非常時の運営体制に変更。避難所をこれまでの校区コミュニティセンターから小・中学校など、より広いスペースが確保できる施設に変更します。

在宅避難と分散避難

 コロナ感染予防として避難所への避難以外に「在宅避難」や「分散避難」の選択もあります。「在宅避難」は自宅の安全が確保できる場合、そのまま家に留まることです。
 例えば、2階にいることで安全が確保できるなら、避難所には行かず自宅で過ごしてください。その場合、事前に食料などの備蓄品を2階に移動したり、簡易トイレなどを準備したりします。
 「分散避難」は避難所ではなく、安全が確認された親戚や友人の家などに避難する方法です。避難ルートなども確認しておくことが重要です。
 災害が発生する前に、Web版ハザードマップや河川のライブカメラなどを利用して、避難所に行くか、在宅避難するか、分散避難するかを災害発生前に考えておかなければなりません。
 避難の仕方などで分からないことがあれば問い合わせ先に連絡してください。

【問い合わせ先】防災対策課(電話番号0942-30-9074、FAX番号0942-30-9712)

浸水の深さに応じた避難行動を

膝丈で歩行困難に

 一般家屋の場合、浸水の深さが約3メートルになると1階の軒下部分まで水が達します。5メートルで2階の軒下までに。氾濫した水は勢いが強く、膝の高さになると大人でも歩くのは困難です。あふれた水は濁っているため、水路と道路の境目が分からなくなります。危険が増すため、避難所への移動は避けてください。
 在宅避難が難しい場所であれば早めに避難所へ行くなど、状況を確認しながら的確な避難を行ってください。

浸水した場合の深さの目安

  • 5メートル=2階の軒下程度
  • 3メートル=1階の軒下程度
  • 1メートル=大人の腰程度
  • 0.5メートル=大人の膝程度

避難するときは感染予防グッズも

 防災グッズの準備は防災対策の基本です。最小限の必需品や食料などの備蓄品を用意してください。避難時はマスクや消毒液、体温計をできるだけ持参するようにお願いします。

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