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コロナに負けない! 新型コロナウイルスが原因の差別を拡大させない(令和2年5月15日号)

戦う相手はウイルスみんなで支え合って

 新型コロナウイルスをきっかけに、さまざまな人権問題が起きています。差別は決して許されることではありません。現状と今後について、久留米市人権担当部長に話を聞きました。

冷静な判断と正しい行動を

 新型コロナウイルス感染症が広がる中、コロナ差別ともいわれる中傷や風評被害が深刻化しています。特に新型コロナ感染者やその関係者、医療・運送・生活必需品の販売に関わる人々、外国人に対する偏見が後を絶ちません。心無い言動を受けたり、タクシー乗車や保育施設の利用を拒否されたりしています。インターネット上で誤った情報が拡散され、中傷されるなどの差別も起きています。目に見えないウイルスに対する不安や恐れ、外出できないストレスが原因となって、偏見や差別、いじめを引き起こしているのではと考えます。
 社会に不安が広がっている今、一人一人の人権感覚が問われています。私たちは、気付かないうちに被害者にも、加害者にもなり得ます。デマやうわさに惑わされず、正しい情報を基に冷静に判断し、行動をすることが大切です。

被害者の救済につなげる

 外出の自粛や休業で家に居る時間が長くなったり、収入が減ったりすることで、不安やストレスが増します。DVや児童虐待の増加や被害の深刻化が心配です。実際、フランスはDV相談件数が3割増しという報告もあります。日本は数字には表れていませんが、表に出ていないだけかもしれません。外出できないため、周囲が気付かず、被害が見えにくい状況にあります。相談窓口を知ってもらい、一刻も早い被害者の救済につなげたいと思っています。

自分がその立場だったら

 みんなが安心して暮らしていくためには、誰もが当事者意識を持つことが何より大切です。人ごとではなく「自分がその立場だったら」と考えることで、言動も変わってくるのではないかと思います。私たちが戦うべき相手はウイルスです。人ではありません。過去にもハンセン病のように、病気を必要以上に恐れ、差別が起こっています。過ちを繰り返さず、みんなで支え合っていくために、一人一人が、今できることを考え、実行に移すことが求められています。今の状況は長期化するかもしれません。先が見えない状況だからこそ、自分の言葉や行動を見つめてみることが大事です。

【問い合わせ先】人権・同和対策課(電話番号0942-30-9045、FAX番号0942-30-9703)

1人で悩まずに相談を

 自分が悩んだときや困っている人を見掛けたら、迷わず相談してください。匿名でも大丈夫です。

【相談窓口】

  • みんなの人権110番=電話番号0570-003-110
  • DV相談+(プラス)=電話番号0120-279-889
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル=電話番号189
  • 外国語人権相談ダイヤル=電話番号0570-090911

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