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第49回 くるめ学生通信(令和2年3月1日号)

大学生が、久留米市の仕事を取材し、発信するシリーズです

なぜ鳥の動物園なの?

今回の記者:久留米工業大学(4年)田中遼太さん

 小さい頃、遊びに行っていた鳥類センターが最近テレビで話題になっていました。そこでなぜ「鳥」なのか疑問に思い、鳥類センターの広田弘禅園長に話を聞きました。

鳥類センターはどのようなきっかけでできたのですか。

 昭和27年、戦後復興のために市民の有志が動物園の設立を企画したことがきっかけでした。今の三本松公園に久留米市動物園として開園。上野動物園から当時珍しかったクジャクを譲り受け、繁殖に力を入れました。開園から10年で1000羽の繁殖に成功。「クジャクの町久留米」をうたって、全国的にも有名になり、鳥類を中心に飼育するようになりました。昭和39年、鳥類センターに名前が変わり、昭和45年に現在の中央公園に移転しました。

楽しみ方を教えてください。

 現在86種、約600点の動物を展示し、間近で観察できます。中には現在生息数が少なくなっている希少種のニジキジやタンチョウなどの鳥もいます。名前のプレートで生態や飼育の中で発見したことなどを紹介。鳥たちをもっと深く知ることができます。モルモットやウサギと触れ合えるコーナーも人気です。

新しい取り組みなどはありますか。

 2月16日にリクガメ舎を新たにオープンしました。寒さに弱いリクガメを冬でも観察できるようにするためです。インスタグラムで鳥たちの面白情報を発信したり、クジャクのライブ映像をホームページで配信したりもしています。鳥たちの魅力をしっかり伝えて、来園してもらえるような工夫をしています。

訪れた人に学んでほしいことはありますか。

 鳥類センターは、繁殖やけがをした野鳥などを保護する施設でもあります。将来は、ひなを育てる親鳥の姿や保護された鳥などが見られるバックヤードツアーのようなものができたらと考えています。動物たちの姿を観察したり、実際に触れ合ったりして、命の大切さを学んでいってほしいですね。

いろいろな動物を街の中心地で観察できることの珍しさを再認識しました。大人になった今では、生態について深く知るというような、子どもの頃と違った角度で見学できました。これからは動物と触れ合う中で、ただかわいがるだけでなく、動物の命の重さを考えていきたいです。

【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

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