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地おこレター【2】(令和2年2月1日号)

3人の地域おこし協力隊員が、担当地域の動きや魅力を皆さんに届けます

鬼面が私にほほ笑んだ

西部・観光まちづくりプランナー
ルモアニュ慶子さん

 城島の「鬼瓦」は外国人に響く。「よそ者」ならではの感覚で見いだした地域資源を生かして、新たなツアーを企画しました。

マンホールの模様がきっかけに

 九州にさえ来たことも無かった私。昨年、久留米の地域おこし協力隊員として、城島に引っ越すことになりました。どんな所だろうとネットで地図を見ると、まちの至る所に鬼面が。引っ越す前から印象的でした。
 実際に瓦工場を見学すると、屋根瓦だけじゃなく、植木鉢、文鎮、明かり取りなどのさまざまな用途の瓦が。写真では分からなかった、いぶし銀の渋みにぐっと引き込まれました。今では珍しくなったいぶし銀の和瓦 は、外国人向けにも立派な観光資源になります。
 ところが、瓦づくり体験は焼き上がりまで10日以上もかかる。できた瓦を送ると費用がかさむ。持ち帰る時に割れる可能性もあるし、とにかく重い。外国人観光客には向かないのです。
 そんな時、鬼瓦の精霊が私にささやきました。瓦工場に向かう道すがら、かわいい柄のマンホールが私の目に止まりました。そこには愛らしい鬼面が。それを見ながら、これで拓本を作ると面白いかなぁなんてぼんやり。そこでひらめいたんです。「もし鬼瓦で拓本を取ったら、体験当日に持って帰れる。しかも軽い!」。
 こうして、城島瓦の拓本体験ツアーが生まれました。2月にはモニターツアーを予定しています。参加者自身で城島瓦から拓本を取って表装します。昼食は、筑後名物ウナギのせいろ蒸し。城島を堪能できる日帰りツアーです。
 今後、市民の皆さんが体験できる場もつくりたいので、意見や要望などを聞かせてください。

【問い合わせ先】城島総合支所産業振興課(電話番号0942-62-2115、FAX番号0942-62-3732)

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