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コロナ 予防策 一人一人の感染予防が冬季の流行を防ぐ(令和2年10月15日号)

 久留米市における新型コロナの感染状況の傾向と、冬にかけて流行が予想されるインフルエンザを含めた感染予防対策について、保健所長に聞きました。

7月以降は若者中心

 3月から5月にかけて最初に感染が拡大し、7月中旬から9月にかけて再度感染拡大のピークが到来しました。2回目の感染ピーク時は、当初20代が感染者の大多数に上っていましたが、その後幅広い世代に広がっていきました。感染経路は、家庭内が34%、会食の場が19%で、全体の50%以上を占めています。

インフルエンザの流行期

 10月から3月まではインフルエンザが流行する時期です。特に12月から2月にかけて寒い時期にピークを迎えます。新型コロナとインフルエンザは症状が似ているため、判断が非常に難しいのです。今年は一人一人が今まで以上に感染予防を徹底することが大事です。重症化しやすい65歳以上の人は、無料でインフルエンザの予防接種が受けられます。ぜひ利用してください。
 インフルエンザワクチンは接種後2週目から5カ月程度効果があるといわれています。流行のピークに備え、早めの接種をお勧めします。予防接種は重症化を防ぐ効果があり、医療現場の負担を軽減することにもつながります。

感染リスクを知って予防

 新型コロナもインフルエンザも感染の原因は「飛沫」と「接触」で、予防法も同じです。手洗いやマスクの着用、人との距離をできるだけ2メートル空ける、3密を回避するなどの基本的な感染予防を続けてください。
 適度な運動や、食事による十分な栄養の他、睡眠で免疫を高めることも大事です。体調が悪いときは、無理をして学校や会社に行かず、しっかりと休んでください。
 次の7つの場面は特に感染のリスクが高いといわれています。(1)飲酒を伴う懇親会、(2)大人数や深夜におよぶ飲食、(3)大人数やマスクなしでの会話、(4)仕事後や休憩時間、(5)寮などでの集団生活、(6)閉鎖空間での激しい呼吸を伴う運動、(7)屋外活動の前後の車での移動や食事。このような場面では、特に感染予防を意識した行動をしてください。

実践型の感染予防講座も

 多くのPCR検査を行うことができるよう、10月中旬から地域外来センターを2カ所増設し、全3カ所でPCR検査などを行っています。全ての医療機関ではありませんが、9月23日から順次かかりつけ医でも検査ができるようになっています。
 新型コロナ予防と啓発のため、団体向けに手洗いの実践をはじめとした、新型コロナに関する講座も行っています。高齢者や障害者の入所施設には専門家を派遣。消毒方法や感染の発生が疑われる場合の対応方法など実践的なアドバイスを行い集団感染の防止に努めています。

【問い合わせ先】保健予防課(電話番号0942-30-9730、FAX番号0942-30-9833)

感染者の感染経路(7月以降)

  • 家庭内34%
  • 会食19%
  • 職場など15%
  • 利用施設など11%
  • 不明19%

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