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農業都市・久留米の魅力を発信(令和元年7月15日号)

耳納北麓で体験・民泊

 日帰り農業体験「くる農」と農家民泊「久留米に泊まらん農」。体験型の取り組みで県内一の農業都市・久留米の魅力を発信しています。

日帰りで挿し木作り

 「人はえり好みしちゃいけんけど、挿し木は思いっ切りえり好みしていいとよ」。草野町のツバキ名人・久冨舜介さんのユーモアある説明が笑いを誘います。日帰り農業体験「くる農」のプログラム「ツバキの挿し木体験」の一場面。挿し木のプランター作りと、ツバキの種から油を搾る作業の見学をしました。
 このプログラムは来年2月に鉢への移し替え作業があります。花木の栽培に興味を持ち、福津市から参加した花田智昭さんは「インターネットの動画では分からないポイントがよく分かる。2月まで世話を続けたい」と楽しみにしていました。

泊まって農家暮らし

 農家に泊まって暮らしそのものを体験する「久留米に泊まらん農」。昨年11月に始まりました。福岡市の片平晶子さんは、田主丸町の農家、田中弥生さん宅に家族で1泊しました。3歳の長男尚希くんに、土や緑と触れ合う体験をさせたかったと言います。田植え前のレンゲ畑で遊んだり、ピザを生地から作って自家製の石窯で焼いたりしました。大人数で囲む、にぎやかな食卓を経験できたのも新鮮だったそうです。
 夫婦共に都会育ち。晶子さんは「お米を育てることの大変さが良く分かった。一粒残さず食べないと」と、感謝の思いを新たにしました。後日、晶子さんは友人を誘い、田中さんが行った「くる農」の田植え体験にも参加しました。

消費者とのつながりを生む

 「くる農」と「久留米に泊まらん農」の目的は、農家と消費者とのつながりを作ること。
 農業体験と農家民泊の両方を受け入れている田中さんは「私たちにとって当たり前のことを、都会の人が新鮮に感じてくれる。これからは、ただ作物を作って出荷するだけでなく、消費者との距離を縮めて声を直接聞き、より良い農産物作りにつなげたい」と話します。
 田中さんと晶子さんは、現在もSNS上でやり取りをして交流を続けています。自宅でパン教室を開いている晶子さんは、いつか田中さんの石窯で教室を開きたいと考えています。また、田植え体験に参加した友人も、田中さんのお米の定期購入を始めるなど、つながりが広がっています。

ファンを広げて もうかる農業に

多彩なプログラムで

 「くる農」は、作付けから収穫までの一連の作業を通して、久留米産農産物に親しんでもらう取り組み。米や野菜、果物はもちろん、植木・果樹の栽培体験もできます。いずれも半日ほどの体験で、ランチが付いて参加費は2000円から。14軒の農家が17のプログラムを用意しています。秋冬のプログラムは9月から受け付け予定です。
 「久留米に泊まらん農」は、田主丸町にある6軒の農家に泊まることができます。料金は大人1泊2食で6800円。農繁期は受け入れできないことがあります。
 詳しくはパンフレットに掲載しています。
 久留米産農産物のファンを広げることは、農家の所得向上につながります。久留米市は、農家と消費者をつなぐこれらの取り組みで、農業都市・久留米の魅力を発信していきます。

【問い合わせ先】みどりの里づくり推進課(電話番号0942-30-9165、FAX番号0942-30-9717)

参加の申し込み・問い合わせは

【みどりの里づくり推進機構】電話番号0942-27-5342、FAX番号0942-47-5705

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