トップ > 広報くるめ > 第43回 くるめ学生通信

第43回 くるめ学生通信(令和元年7月1日号)

大学生が、久留米市の仕事を取材し、発信するシリーズです。

男女共同参画社会って?

今回の記者:久留米大学(3年)芋岡佑紀奈さん

 最近「男女共同参画社会」という言葉をよく聞きますが、具体的なイメージが湧きません。えーるピア久留米にある男女平等推進センターの酒井香所長に話を聞きました。

男女共同参画社会とは?

 男女が互いを尊重し、性別にかかわらず、個性と能力を発揮できる社会のことです。
 日本には「男は仕事、女は家庭」というように、性別で役割を決めようとする意識がまだ残っています。各国の男女格差を測るGGI(ジェンダー・ギャップ指数)の2018年のデータでは、日本は149カ国中110位。その解消のための取り組みが必要です。

男女平等推進センターでは、主にどのようなことをしているのですか?

 男女平等を推進する市の拠点として、意識啓発のための講座や情報発信を行っています。女性であることで生きづらさを抱えている人の総合相談も受けています。相談の中には、DVや性暴力など深刻な事例も。女性の相談員や弁護士が問題の解決に向けて一緒に考えます。

最近特に力を入れていることはありますか?

 女性が地域活動にもっと参画し活躍できるようにすることです。全国的に自治会長や役員の多くは男性。地域の意思決定の場で女性の意見も反映される必要があります。そこで「女性のまちづくり参画講座」を開いています。例えば、災害時の避難所運営では男女共同参画の視点が重要です。今年は、九州北部豪雨の被災地で女性団体と意見交換をしたり、「地域コミュニケーションと防災」をテーマに講演を行ったりしています。

私たちの世代にできることはありますか?

 男女共同参画に関する講座に積極的に参加し、学んだことや気付いたを実践するとともに周りに広げてほしいですね。学生が社会人と交流し、性別にとらわれず「自分らしく」生きるヒントを見つける「ワールドカフェ」を毎年開いています。また、交際中のカップルの間で起こるデートDVを知ってもらう講座にも力を入れています。
 DVというと、身体的暴力を連想しがち。しかし、心無い言葉や行動を制限することなどもDVであることを、多くの若い人たちに知ってほしいです。性別にかかわらず誰もが生きやすい社会にしていきたいですね。

取材を終えて、男女共同参画社会の実現には、若い世代が、積極的に学び、行動することが大事だと感じました。

【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

▲このページの先頭へ