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新しいサービス「送迎保育ステーション」スタート(令和元年6月15日号)

バスで城島町の保育園へ

 久留米市は、市中心部から城島町の保育園にバスで子どもたちを送迎する新しいサービス「送迎保育ステーション事業」を4月からスタート。保育の利用ニーズと園の空き状況のずれを軽減し、待機児童を減らします。

【問い合わせ先】子ども保育課(電話番号0942-30-9025、FAX番号0942-30-9718)

保育ニーズのずれを解消

 朝7時30分。送迎の拠点となる江南保育園の一室で、保育士が子どもたちを出迎えます。「おはよう。今日はご機嫌だね」。登園するのは1歳以上の子どもです。「送迎保育ステーション」は月曜から土曜まで。9時までに江南保育園に集まって、バスで出発。日中は城島町の五つの保育園の中から、それぞれが申し込んだ園で過ごします。そして16時ごろ、再びバスで江南保育園へ。保護者は18時30分までに迎えに行きます。
 事業実施の背景は、保育ニーズと受け皿のずれです。市中心部は、希望者が受け入れ可能数を上回り、周辺地域は定員を下回る状況です。10月からの幼児教育・保育の無償化に伴うニーズ増や、待機児童への対策の一環でもあります。

不安の声も「問題なし」

 導入前には不安の声もありました。「二つの場所に慣れないといけない」「バス移動が負担では」などです。事業開始から約2カ月。担当者は「とてもうまくいっているんですよ」と話します。ステーションと保育園、両方で泣く子が多いのではという予想も、「バス移動が良いクッションのようです。遠足のような気分になるのか、朝泣いていた子も、降りる頃にはご機嫌になっていることもあります」と言います。
 送迎保育ステーション事業を受託している青木保育園の久富真人園長は、バスの安全性と快適性を大切にしています。乗り心地の良い乗用車用のシートに、自動車メーカー純正のチャイルドシートを装着。「経路も市と綿密に確認して、ガードレールの無い川沿いの道は走っていません。子どもたちはとても気持ち良さそうに乗ってますよ。一度見てもらえば不安が無くなると思います」。

1歳児から利用できます

 利用できるのは、4月1日時点で1歳児以上で、今年新たに入所申し込みをした子ども。日中に過ごす保育園は選べます。保護者に様子を見てもらうため、月に1〜2回は日中の保育園に直接お迎えをしてもらいます。希望者は子ども保育課へ。

ステーションの朝に潜入しました!

バスが意外に楽しみなようで

崎綾さん、稜久くん(右)、ェ大くん(左)(荘島町)

 3月に転勤で久留米に引っ越してきました。なので、保育園の入所申し込みが少し遅れて、自宅の周辺で4歳と1歳の子どもを同じ保育園に入れることができませんでした。
 そこで紹介してもらったのがこの事業でした。城島の保育園だと2人とも同じ園に入れるし、送る場所は近所。とても便利ですね。新しい環境なので、2人が一緒なのは安心です。バスの移動は少し気掛かりだったけど、子どもたちはバスに乗るのを、毎日とても楽しみにしているようです。
 日中過ごす保育園に直接お迎えに行きましたが、とても良い環境です。保育園の選択肢の一つとして考えて良いと思いますよ。

3歳〜5歳の幼児教育が10月から無料に

 10月から、3歳〜5歳の子どもの幼児教育や保育にかかる費用を公費で負担し、無償で利用できるようになります。

Q.対象者と家庭環境ごとの違いは?
 幼稚園、認可保育所、認定こども園、障害児通園施設などが無料になります。ただし、幼稚園利用料の公費負担額は月額2万5,700円が上限。住民税非課税世帯の、2歳までの子どもは月額4万2,000円が上限。超えた分は自己負担です。
Q.預かり保育なども対象?
 幼稚園の保育後の預かり保育は、1万1,300円が上限になります。
(注意)対象となる費用や条件の違いなど、詳しくは市ホームページに掲載しています。

みんなで応援しています 子育て施設・サービスを紹介

 市内の子育て支援施設やサービスを紹介します。スタッフみんなで子育てを応援しています。

【問い合わせ先】子ども政策課(電話番号0942-30-9227、FAX番号0942-30-9718)

サロンで交流 気軽に相談

地域子育て支援センター

 市内に9カ所あります。親子で自由に遊んだり、保護者同士で交流したりするサロンを開催。保育士の子育て相談や家庭訪問も行っています。
 また、産前産後の家庭にヘルパーが訪問し、家事や育児を援助する「エンゼル支援訪問」も、同センターの事業です。

  • 開所日時=月曜から土曜までの9時〜17時。祝日、年末年始を除く。田主丸は月曜休所 

遊びで健全な発達を

児童センター

 遊びを通して子どもの健全な発達を支援する施設です。遊びの広場には、遊具や絵本コーナーなどがあります。就学前の子どもと保護者向けのサロンや学習会、小学生向けの工作教室、親子クッキングなども開催。一時預かりも行っています。

  • 場所=六ツ門町3の11くるめりあ六ツ門5階
  • 開所時間=10時〜18時
  • 休館日=月曜、年末年始。月曜が休日の場合は翌日

【問い合わせ先】児童センター(電話番号0942-35-3809、FAX番号0942-35-3835)

幅広いサービスを提供

子育て交流プラザ くるるん

 親子で遊んだり、保護者同士がおしゃべりを楽しんだり悩みを相談したりできます。リズム遊びや誕生会、絵本の読み聞かせなどを開催。他にも、子育てに関する相談やセミナー、一時預かりなど、スタッフやボランティアが皆さんの子育てライフを幅広く支えます。

  • 場所=天神町8リベール5階
  • 開館時間=10時〜18時
  • 休館日=第2・4木曜、年末年始

【問い合わせ先】くるるん(電話番号0942-34-5571、FAX番号0942-34-5572)

病児保育や総合相談窓口も

市内に5カ所【病児保育施設】

 保護者が仕事などで病気の子どもを看護できないときに預かる施設が、市内に5カ所あります。対象は0歳〜小学6年生。
 料金は日額2000円で、所得に応じて減免があります。施設ごとに事前登録が必要。日曜と祝日、年末年始などは休みです。

子育ての「助け合い」【ファミリー・サポート・センター】

 育児を手伝いたい「みまもり会員」と手伝って欲しい「おねがい会員」をつなぎます。子どもの送迎や帰宅後の預かり、保護者が病気のときの預かりなどを行います。
 対象は生後3か月〜小学6年生。利用には、講習会の受講と会員登録が必要。会員同士のマッチングは事務局が行います。

【問い合わせ先】ファミリー・サポート・センターくるめ(天神町8リベール5階、電話番号0942-37-8888、FAX番号0942-37-8822)

多くの専門職が常駐【こども子育てサポートセンター】

 本庁舎16階にあります。妊娠期から子育て期の人や、18歳までの子どもと家庭のさまざまな相談に、保健師や助産師、保育士、管理栄養士、社会福祉士、教育職が対応します。妊婦とパートナー向けの「プレパパママ教室」や、食事・健康の相談に応じる「ゆったり子育て相談会」なども行っています。

【問い合わせ先】こども子育てサポートセンター(電話番号0942-30-9302、FAX番号0942-30-9718)

病児保育施設の一覧

  • マリアン・キッズ・ハウス(聖マリア病院・津福本町)電話番号・FAX番号0942-34-3165
  • すくすくランド(久留米大学・旭町)電話番号0942-31-7988、FAX番号0942-31-7992
  • エンゼルキッズ(久留米大学医療センター・国分町)電話番号・FAX番号0942-22-6621
  • ハイジア病児保育室(ハイジア内科・三潴町)電話番号0942-54-9551、FAX番号0942-55-8322
  • たのっしーランド(田主丸中央病院・田主丸町)電話番号0943-72-1633、FAX番号0943-73-3465

支援ガイドブックを関係機関に配布

 平成29年度に市が行った「子どもの生活実態調査」で、生活困難度が高い人の約1割に、利用できる支援制度や手続き情報が届いていないことが分かりました。「子ども支援ガイドブック」は子育てや教育だけでなく、生活面や経済面でのさまざまな支援制度を掲載しています。1,200部作成し、子どもに関わる支援者や団体に配布。社会全体で子どもの成長を支えます。

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