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地球のために賢い選択「クールチョイス」(令和元年6月1日号)

今の生活が未来を変える

 昨年8月、久留米市で最高気温が39.5度を記録しました。最高気温が35度を超える猛暑日は、年間44日となり全国最多。多発する集中豪雨や猛暑などの異常気象は、地球温暖化と深い関係があります。国は、国民の皆さんに積極的、自主的な温暖化対策を呼び掛けています。

80年後は最大4度上昇

 地球温暖化は、温室効果ガスが増えたことが主な原因です。太陽に暖められた地球の表面は、温室効果ガスで気温が維持されています。しかし、温室効果ガスが増えすぎると、宇宙に放出されるはずの余分な熱がこもり、さらに気温が上昇します。
 温暖化が進むと、農作物の収穫量の減少、生物多様性の損失など、私たちの生活に大きな影響が出ます。このまま対策を取らなければ、21世紀末の世界の平均気温は、2.6度から4.8度程度上昇すると予測されています。

環境に優しい行動を選択

 2015年のCOP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)で、パリ協定を採択。196の加盟国が、地球温暖化を防止するために「世界の平均気温上昇を2度未満にする」「今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」など、共通の目標を掲げることに合意しました。
 日本は、2030年度の温室効果ガスの排出量を、2013年度比で26%削減することを目標にしています。これを達成するため、国は、省エネ・低炭素型製品への買い替えやサービスの利用など、地球温暖化対策につながる行動を「クールチョイス(賢い選択)」と名付けて、国民運動をスタート。普段の生活の中でできる、環境に優しい行動を選択することを呼び掛けています。

二酸化炭素の削減がカギ

 温室効果ガスには、二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素があります。中でも二酸化炭素は全体の65%を占めており、温暖化に最も大きな影響を与えます。
 総排出量の約16%は家庭から。温室効果ガスは目に見えないため、量が増えても危機感を抱きにくく、身近な問題として捉えにくいものです。今の生活の中で何ができるかを考え、環境に配慮したライフスタイルを「チョイス(選択)」する時期に来ています。
 家庭で多くの温室効果ガスを排出しているのは、家電製品と自動車です。例えば、白熱電球をLED電球に替えるだけで消費電力が減り、年間に5.3%の二酸化炭素を削減することができます。車を運転する時に、5秒かけて時速20キロメートルにする「ゆっくりアクセル」は、ガソリンの消費を抑え、年間3.9%の削減になります。
 日頃から省エネ、ごみの減量などに取り組むことで、低炭素型の暮らしにつながります。温暖化の防止には、一人ひとりの行動が必要です。

【問い合わせ先】環境政策課(電話番号0942-30-9146、FAX番号0942-30-9715)

家庭からの二酸化炭素排出量用途別内訳 約4,480(キログラムco2/世帯)

  • 照明・家電製品などから32.7%
  • 自動車から23.3%
  • 暖房から15.7%
  • 給湯から15.1%
  • キッチンから5.6%
  • ごみから3.5%
  • 冷房から2.3%
  • 水道から1.8%

市も私も「クールチョイス」宣言

 久留米市は、美しい地球、豊かな自然に恵まれたふるさとの姿を次の世代に引き継いでいくため、平成31年3月に「久留米市地球温暖化対策実行計画」を策定。国が提唱する「クールチョイス」に賛同し、市民の皆さんに取り組みを呼び掛けるため、6月1日に「クールチョイス宣言」をしました。
 併せて、大久保勉市長は「市役所8階の市長室に出勤するときは、エレベーターを使わないで、階段で登ります」と、個人でできる取り組みも宣言しました。

無理なく続けられる選択を!

  • スマートムーブ
    通勤、通学、買い物など移動する時は、公共交通機関、自転車を利用しましょう。
  • ライトダウン
    使わない部屋の電気や見ていないテレビは、こまめに消しましょう。
  • クールビズ&ウオームビズ
    冷房は28度、暖房は20度を目安にして、快適な服装で仕事をしましょう。
  • 宅配便は1回で
    宅配便は、場所や時間帯を指定して、なるべく1回で受け取りましょう。
  • エコバッグの利用
    買い物をする時は、エコバッグを持参して、レジ袋や紙袋を減らしましょう。

環境に優しくお得に「くるめエコ・パートナー」

 市民の皆さんや事業者、市役所が協働して地球温暖化対策に取り組む制度です。エネルギー利用効率が高い製品への買い替えや、省エネに取り組むなど、自分でできるエコ活動を選んで登録、実践します。
 利用店で会員証を提示すると、特典を受けることができます。申請書は、環境政策課、各総合支所地域振興課、各市民センターに準備。

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