トップ > 広報くるめ > 民生委員・児童委員は地域を支える相談相手

民生委員・児童委員は地域を支える相談相手(令和元年5月15日号)

困り事を支援につなぐ

一人暮らしの高齢者や、子育て世帯、障害のある人など、地域にはさまざまな人が暮らしています。
民生委員は、日頃の困り事や心配事を一緒に考え、行政機関などにつなぐ役割を担っています。

渡辺久子さん(山本町)

山本町柳坂区を担当する民生委員・児童委員。
始めたきっかけは、何か人の役に立つならという気持ち。今年で9年目

子どもから高齢者まで

 民生委員は、厚生労働大臣から委嘱されたボランティアです。全国で約23万人、久留米市内では575人が活動しています。子どもや子育て世代への支援を行う「児童委員」も兼ね、子どもから高齢者まで、地域の人の暮らしを支えています。活動では、一人暮らしや高齢者の世帯などを定期的に訪問。困っている事が無いか声を掛けたり、地域包括支援センターなどの支援関係機関につないだりしています。

一人暮らしを中心に見守り

 渡辺久子さんは、山本町柳坂区で民生委員・児童委員として活動しています。この地区には、75歳以上の一人暮らし世帯が22軒。渡辺さんは月に2回、見守りのために各世帯を回ります。「一人暮らしだけでなく、高齢夫婦だけで暮らす世帯なども訪ねるので、全部を回るのに3時間ほどかかります。見守り活動も、今ではすっかり生活の一部になっていて。自分の健康づくりにもなると思ってやっています」と話します。

仲間も活動を支援

 渡辺さんの活動は今年で9年目。記録のために使っているノートには、訪問した日時やメモがびっしりと書き込まれています。
 これまでの活動の中には、一人では解決が困難な事もあったそうです。「そんな時は、同じ地域の民生委員の会長や仲間に来てもらったり、地域包括支援センターの人に手助けしてもらったりしてきました」。周囲のサポートも、渡辺さんの活動を後押ししています。

信頼関係が続ける力に

 渡辺さんは活動を始めた頃に、関係機関や地域の人、老人クラブと協力してサロンの立ち上げに関わりました。2カ月に1回の集まりには、毎回30人ほどが参加しています。サロンに来た人同士がつながり、普段の近所付き合いに生かされていると感じる渡辺さん。「そういう変化を見ると、少しは役に立てたかなと思ってうれしくなります。地域の人との信頼関係が私の力になって、これまで活動を続けられたのだと思います」と振り返りました。

【問い合わせ先】地域福祉課(電話番号0942-30-9174、FAX番号0942-30-9752)

今年12月に一斉改選

 民生委員・児童委員の任期は3年で、各地区からの推薦を受けて選ばれます。今年12月には、新しい民生委員・児童委員を選ぶ一斉改選が行われます。
 各委員は、それぞれの担当区域で活動しますが、その中で悩んだり不安な時には、民生委員同士で相談したり、一緒に対応したりすることができます。市役所や社会福祉協議会なども連携・協力して活動をサポートしていきます。

▲このページの先頭へ