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第40回 くるめ学生通信(平成31年4月1日号)

 市内の学生が、久留米市の仕事などを取材し、学生目線で発信するシリーズです。今回の記者は久留米工業高等専門学校(4年)の井手佑介さんです。

【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

景観はどうやってつくられるの?

 久留米市には、新しく家や広告物を作る時に、景観を守るためのルールがあると聞きました。そこで、景観づくりに力を入れている京町地区を案内してもらい、話を聞きました。

そもそも景観とはなんですか?

 景観の景は、山や川など目に見える物の姿。観は、人がそれを見て感じるまちの表情や印象のことです。
 

私は、久留米城跡が好きですね。歴史を感じる石垣と四季の花の調和がすてきだなと。

 そんな風に、見た人の心に残る景観づくりを目指して久留米市景観計画を作りました。ただ整った景色ではなく、住む人のにぎわいや営みを感じられる景観は、訪れた人や住む人自身にも、良い印象を与えます。

景観計画は景観づくりにどう役立つのですか?

 計画では、市全体を6地域に分けています。それぞれ建物の色や高さなどのルールを定め、統一感がありつつも、地域性のある景観づくりを進めています。
 中でも特徴のある地域として、京町を市で最初の景観重点地区に指定し、その地区の魅力を高める取り組みにつなげています。

なぜ京町が景観重点地区になったのですか?

 きっかけは、九州新幹線の全線開通に合わせて、JR久留米駅の西口が京町側にできたことです。住民の皆さんと市が一緒に、今後の京町について話し合い、水天宮や城下町の町割りなどを生かしたまちづくりをしたいと考えました。

京町ではどんな景観を目指していますか?

 京町住民の皆さんと一緒に「歴史・文化薫る、住みたいまち、訪れたいまち、出会うまち」を目指しています。閑静な暮らしを守りつつ、京町の歴史と文化が調和した景観、JR久留米駅で降りた人がゆっくり歩いて楽しめる景観にしたいんです。

景観を整えるとどんな効果がありますか?

 景観づくりを進めていくことは、歴史、文化、産業などで新たな活力を生み出し、市への愛着や誇り、満足度の向上につながると考えています。景観づくりの過程で、住む人同士が自分のまちの良さや課題を考えるきっかけになり、地域も活性化するのではないでしょうか。

  何気なく通っている道や見ている風景をまちづくりに生かすため、さまざまな立場の人が考え、行動していることを知り驚きました。
 景観づくりは長い時間をかけて行うことで、徐々に成果が出てくるそう。どんどん変わっていく久留米の景観を楽しみたいです。

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