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久留米市美術館 とき・ひと・美をむすぶ(平成31年3月15日号)

市美術館のイベントや所蔵作品を紹介します。

東洋的に油絵を描く

 八女市に生まれた田崎廣助は、青木繁に憧れて画家になる夢を膨らませました。20歳で「青木繁画集」を手に入れ、さらに郷土の先輩画家である坂本繁二郎の活躍を知ると、本気で画家になる決意をして上京。すぐさま坂本の下を訪ねて交流が始まりました。
 フランスに留学した事で東洋の美に目覚めた田崎。生い茂る松林は、平面的に描写され、朝顔の葉と茎が踊るようなリズムで装飾的に配置されています。また、松の深い緑色に目を奪われがちですが、朝顔の花の付け根に配された、鮮やかな黄緑色や、ハギの花のピンク色など、画面にほんの少しアクセントを加えている色彩も注目のポイントです。【学芸員:森智志】

【問い合わせ先】市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

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