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特集 春の久留米観光(平成31年3月1日号)

春が来た。あ、久留米を歩こう

 もう3月。寒さが緩み始めて過ごしやすくなると、ふと、どこかに出掛けたくなる。観光客と接している2人の話から、「ふらり」と訪れても楽しめる、そんな久留米の姿が見えました。

ふらり旅に「私ワールド」を案内

矢ヶ部真素美さん(観光案内所職員)

久留米観光コンベンション国際交流協会が運営する観光案内所はJR久留米駅と西鉄久留米駅の2カ所。
矢ヶ部さんは10年以上勤務。
近年増えた外国人観光客にはフルーツ狩りや久留米絣の工房見学が人気だそう

隙間時間にさっと

 最近「立ち寄りふらり旅」で来る人が増えています。久大本線の乗換駅でもあるし、新幹線で途中下車する人も案外多い。外国人観光客の中には、JR乗り放題切符を使って隙間時間で久留米に来る人も居て、2〜3時間でさらりと楽しむスタイル。ある家族は、お母さんと娘さんが博多で買い物する間に、お父さんと息子さんで久留米ラーメンを食べに来ていました。新幹線で片道17分ですから。
 そういう「ふらり旅」の人にどう案内するかが、私たちの腕の見せどころ。お客さんのニーズや興味など「何を求めているか」を引き出して、それにぴったりのルートや施設をいくつか提案します。
 そのためにも、一度自分で行って体験します。生の情報や感動を得られて、心から「この良さを伝えたい」と思えます。お客さんに、「聞いただけで行ったみたい。どこにしようかな」と言われればしめたもの。もう一度来てくれるかもしれません。この仕事を始めて、私自身がますます久留米のことを好きになりました。

私の思いでファン増やす

 久留米は24時間楽しめるまちです。朝は筑後川沿いをジョギング。昼は市内観光やラーメン、夜は屋台に焼き鳥。実は、月2回ほど福岡市からふらりと久留米に来るお客さんが居るんです。カフェで少し仕事して、中央公園でお昼寝。ランチした後に散策。「ほっとできる場所」なんだそうです。
 私たち案内所の職員は、それぞれに「何々ワールド」を持っています。自分で感じた感動を多くの人に体験してほしいと思い、ご案内しています。その思いを武器に久留米ファンを増やしていきます。観光スポットや飲食店、交通機関などが手を取り合い一体感が出ると、もっと楽しいまちになる。そう感じています。

旅の初めと終わりに、顔を合わせる

野上智子さん(地場産くるめJR久留米駅店店長)

久留米地域地場産業振興センターが運営する同店の店長として5年勤務。来客数は1日200〜300人。
土産や伝統工芸品、酒などが中心。
通勤客や周辺住民の利用も多く、野菜や加工食品なども販売

玄関口に戻ってくると

 地場産くるめJR久留米駅店は、新駅舎と共に平成22年3月にオープンしました。1年後、九州新幹線開通の前日に東日本大震災が発生。開通行事は中止になりました。でも、久留米を初めて通る新幹線に乗る人が居るはずと、始発に間に合うように朝6時に開店したのを覚えています。
 私はここを久留米の玄関と思っています。最近、豪華観光列車「ななつ星」に乗車して久留米を知ったお客さんが、改めて遊びに来られたことがあって。久大本線に乗り換えるまでの2時間ほどを使って久留米を観光するということでした。そういう人は時々居て、多くの人が駅周辺を散策してラーメンを食べて、また店に戻ってきてくれるんです。「とても親切にしてもらった。久留米はいい」とうれしそうに。
 その気持ちを最後まで壊さないように、店の雰囲気や接客を大切にしています。大学病院に関東から通院している人は、朝一番「いつもの土産を用意しといて」と伝えて病院へ。そして帰りに立ち寄る。私たちは最初と最後に会う久留米の人間。だから、また久留米に来たいと思ってもらえるようにしたいんです。

また来るきっかけに

 これからもう少し商品を充実したいと思っています。ツバキの鉢植えを、期間限定で販売し始めて今年で8年目。最初の年に買ってくれたお客さんが木が大きくなったからと、今年の植木祭りに遊びに来てくれたんです。このお店の商品が、また久留米に来てもらうきっかけになればうれしいです。
 久留米には魅力的な品がたくさんあります。店のスペースには限界があるけれど「ここに来たら久留米の物が大体そろう」と思ってもらえるようにしていきたいですね。

春の祭りにふらり。魅力を実感

 3月は市内でも春の催しが目白押し。計画を立てても良し、思いついてふらりも良し。やっぱり、自分で体験する以上の感動はありません。

久留米つばきフェア 3月9日(土曜)〜17日(日曜)

 久留米は全国有数のツバキ苗木の生産地です。市内の名所で、久留米つばきの魅力に触れられる9日間。期間中、「久留米つばき園」「世界のつばき館」「石橋文化センターつばき園」を巡るスタンプラリーを開催。その他、各会場ではツバキにちなんだ催しもあります。

耳納北麓草野つばき祭り

  • 日時=3月9日(土曜)、10日(日曜)、16日(土曜)、17日(日曜)。各10時〜16時
  • 会場=久留米つばき園、世界のつばき館、吉木ポケットパークなど
  • 内容=ガーデンコンサート、スケッチ大会、つばき油で作った天ぷら試食、ガイドウオーキング、緑花木や物産品の販売、オープンガーデンなど

【問い合わせ先】耳納北麓草野つばき祭り実行委員会(電話番号・FAX番号0942-47-0002)

石橋文化センターつばきまつり

  • 日時=3月9日(土曜)から17日(日曜)まで
  • 会場=石橋文化センターつばき園
  • 内容=ツバキ苗の即売会、ツバキをモチーフにしたランチやスイーツの販売、ツバキグッズ販売、ガーデンコンサートなど

【問い合わせ先】石橋文化センター(電話番号0942-33-2271、FAX番号0942-39-7837)

久留米ほとめき歩き 春編 3月23日(土曜)〜4月13日(土曜)

 地元のボランティアガイドだからこそ案内できるまち歩き企画です。9コースを用意しました。

コース・日時・見どころ

  • (1)(2)草野(西・東):3月23日(土曜)、24日(日曜)。各10時〜13時30分。ツバキの花、歴史的町並み
    (3)南薫 寺町:3月30日(土曜)10時〜12時30分。仏像鑑賞、僧侶の解説
    (4)南薫 五穀神社:3月31日(日曜)10時〜12時30分。中央公園のあずまや
    (5)田主丸 地徳:4月5日(金曜)10時〜12時30分。しだれ桜、森山不動尊
    (6)山本 耳納:4月6日(土曜)10時〜12時。桃の花
    (7)荘島:4月6日(土曜)10時〜12時30分。青木繁旧居
    (8)田主丸 森部・石垣:4月7日(日曜)10時〜12時30分。大塚古墳歴史公園
    (9)日吉 南:4月13日(土曜)10時〜12時。池町川のサトザクラ
  • 料金=700円〜1,000円、小学生400円〜600円
  • 定員=各15人・先着順
  • 申込開始=3月8日(金曜)10時

【問い合わせ先】久留米ほとめき歩きの会事務局(電話番号0942-31-1717、FAX番号0942-31-3210)

たのしまる春まつり 3月23日(土曜)、24日(日曜)10時〜16時

  • 会場=若竹屋酒造場、紅乙女耳納蒸留所、巨峰ワイン、若竹醤油、内山緑地、みのう山荘、樹蘭マルシェ、オープンガーデン彩の会
  • 内容=蔵開き、生演奏、スイーツバイキングなど

【問い合わせ先】久留米観光コンベンション国際交流協会田主丸事務所(電話番号0943-72-4956、FAX番号0943-72-4959)

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