久留米・小郡・うきは市と、大刀洗・大木町を管轄する久留米広域消防本部は、平成30年1月から12月までの火災と救急救助の概況をまとめました。
久留米広域消防本部が管轄する久留米・小郡・うきは市、大刀洗・大木町で発生した火災の件数は、前年より20件減少した126件。このうち久留米市内で発生した件数は、前年より18件少ない86件でした。
内訳は、「建物」が73件と最も多く、次いで「車両」9件、「林野」1件、立木や枯草などが燃える「その他」43件となっています。建物火災のうち、住宅火災は48件で、前年の56件に比べて8件減少しました。
原因別では、たき火や野焼きなどの「野外焼却」が16件、「放火の疑い」15件、「たばこ」13件、「こんろ」10件、コンセントなどから発火する「電灯電話の配線」が10件でした。「野外焼却」による火災は、前年に比べて18件減で、大きく数が減りました。
野外焼却による火災は、田植え前の6月ごろに増えています。久留米広域消防本部は、自治会や農業関係者に野外焼却をする際の注意を呼び掛け、チラシを配布。燃やす範囲を少なくすることや、消火の準備などを呼び掛けています。
【問い合わせ先】久留米広域消防本部予防課(電話番号0942-38-5159、FAX番号0942-32-4603)
救急出動件数は、前年より475件増の1万9496件。1日に約53件出動しています。久留米市内の出動件数は1万4837件でした。管内で搬送した人数は、1万8248人で、前年に比べて345人増加。約23人に1人が救急車を利用したことになります。件数も搬送人数も、10年連続して増加しました。
事故種別は、「急病」による出動が1万2111件で最多。次いで「一般負傷」2997件、「転院搬送」1857件、「交通事故」1510件と続きます。久留米市は昨年夏、猛暑日を43日記録。その影響で、管内の熱中症の疑いがある人の搬送件数は約3割増加しました。
出動件数の増加で、医療機関に到着するまでの時間は全国的に長くなっています。久留米広域消防本部の救急搬送時間は平均26.3分。平成29年の全国平均39.3分を大きく上回る早さです。
早さの秘訣は、医療機関が充実しているからだけではありません。通報を受ける指令センターでは、現場に一番近い救急車を出動させるシステムを活用。通報の聞き取り方の訓練を積んだ指令員が、速やかに指令を出します。現場では救急救命士が、迅速に処置を実施。隊員の連携と努力が、多くの命を救い、患者の後遺症を減らすことにつながっています。
レスキュー隊などが出動する救助出動件数は、379件。前年の191件に比べて、ほぼ倍増しています。久留米市内の出動件数は313件でした。これは、平成30年7月豪雨の影響によるものです。7月6日から7日にかけて、久留米広域消防本部には、浸水した地域からの救助要請が集中しました。
事故の種別では、「自然災害」が半数近くを占める182件。次いで「交通事故」が77件、「建物等での事故」が60件となっていました。
住宅内に高齢者が居るが、外からの呼び掛けに応答が無い場合の救助など「建物等での事故」は、全国的に増加傾向にあり、市内でも4年連続して増加しています。
【問い合わせ先】久留米広域消防本部救急防災課(電話番号0942-38-5158、FAX番号0942-38-5172)
福岡市で2月、室内でのカセットボンベ処分中に爆発事故が発生しました。久留米市では、できるだけ穴を開け、ごみ集積所に出すようお願いしていますが、処分には十分気を付けましょう。
【問い合わせ先】資源循環推進課(電話番号0942-37-3342、FAX番号0942-37-3344)
Copyright 2007 Kurume City All Rights Reserved.