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セーフコミュニティ再認証を取得(平成31年1月1日号)

世界に誇れ 久留米の安全安心

 平成25年に久留米市は、セーフコミュニティの国際認証を取得。5年の認証期間満了に伴い審査を受けました。これまでの取り組みが高く評価され再認証を取得。安全安心推進課の職員が市民の皆さん一人ひとりにできる取り組みを解説します。

みんなで取った再認証

 高い評価で再認証を取得できたのは、5年にわたる市民の皆さんの地道な活動の結果です。自分たちで安全安心なまちをつくるという思いが成果につながったのだと思います。
 セーフコミュニティは、「身の回りで起こるけがや事故は、予防で減らすことができる」という考え方が基本です。でも、いくら予防策を考えても、それを実践する人がいなければ成果は出ません。市民の皆さん一人ひとりの活動がセーフコミュニティの底力なんです。

取り組みは日常の中に

 これからは、市民の皆さんに、取り組みをもっと広げていきたいと思っています。「セーフコミュニティって、よく分からないし難しそう」という声も聞きます。でも、実は皆さん気付かないうちにやっているんですよ。
 例えば、かばんに反射材を付ける。これも交通事故から身を守る、セーフコミュニティの取り組みの一つなんです。また、地域や保護者の皆さんが通学路に立って、子どもたちを見守ることも立派な活動です。普段から、自分ができることを気軽にやるだけでいいんですよ。
 他にも、一人ひとりが実践できる取り組みはたくさんあり、年齢や生活スタイルによって人それぞれ違います。日ごろから、けがや事故を予防する意識を持って、まずは自分にできることを探してほしいですね。再認証式典に合わせて開催した、「セーフコミュニティフェスタ」で、市民の皆さんにいろんな体験をしてもらいました。その中から、取り組みのヒントを紹介します。

自転車は「三つの左」を意識して

自転車シミュレーター
自転車事故の34%は10歳代で発生しています。
自転車に乗ることが多いのに、交通ルールが十分に守られていないようです。
シミュレーターでヒヤリとする瞬間を体験し、ルールの大切さを実感しました。
one point:意外と知らない安全ポイント
自転車の三つの左を知っていますか。
車道の左側を通行。車が通る右側を避けて左から乗り降りします。
前輪がロックしないようにブレーキは左から。三つの左で車との事故や転倒を防げます。

「1日10回」で転倒予防

転倒予防体操
高齢者のけがの52%は転倒によるもの。
足の筋力やバランス感覚の衰えなど、身体機能の低下が原因。
作業療法士の指導による体操で転ばない体づくりを学びました。
one point:足指グーパーで転びにくい体に
足の指を鍛えると、踏ん張る力が強くなり、転倒しにくい体に。
足指体操が効果的です。足の指でグー・パーをそれぞれ5秒間10回繰り返します。
簡単なので無理なく毎日続けられますよ。

災害への備えは「何をどれだけ?」

防災パネル展示
地震などの災害対策として、非常時の備えや建物の耐震化などについて紹介。
災害時、支援が来るまでの3日分の食料が必要ですが、市民の48%しか食料を備蓄していないという調査結果もあります。
one point:生活の中で備蓄習慣を
缶詰やレトルト食品などを少し多めに買って貯めておいて、食べた分を買い足す「ローリングストック法」がお勧め。
無理なく簡単に備蓄習慣が身に付きます。電池などの日用品にも応用できます。

世界トップクラスの評価

 再認証には、5年間の成果を示す書類審査と現地審査が必要です。平成30年7月に行った現地審査では、防災や防犯、交通安全など、八つの対策委員会の取り組みを発表しました。
 審査では、国際セーフコミュニティ認証センター審査員から「データの収集や分析力の高さ、市民の皆さんとの協働の広がりや継続性が世界トップクラスである」と高い評価を受けました。

次のステップへの契機に

 12月8日、久留米シティプラザで、セーフコミュニティ再認証式典が開かれ、推進協議会や対策委員会の委員など約200人が参加しました。同センター審査員と大久保勉市長、市議会議長、校区まちづくり連絡協議会長が合意書へ署名し、正式に再認証が決定しました。
 大久保市長は、「市民の皆さんの取り組みのたまものです。この再認証を機にこれまで以上に安全安心なまちづくりを進めたい」と話しました。
 式典に合わせて、セーフコミュニティ標語の表彰式が行われ、受賞者に市長が表彰状を手渡しました。

【問い合わせ先】安全安心推進課(電話番号0942-30-9094、FAX番号0942-30-9706)

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