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第46回 くるめ学生通信(令和元年11月15日号)

大学生が、久留米市の仕事を取材し、発信するシリーズです。

市のお金の管理は?

今回の記者:久留米大学(2年)前畑楓子さん

 税金や保険料など、市に納められたお金はどのように管理されているのか気になりました。そこで、そのお金を日々管理している会計室の石松滉貴さんに話を聞きました。

会計室はどんな仕事をするところですか?

 久留米市には、市民の皆さんが納める税金や保険料などいろいろなお金が入ってきます。一方、道路や施設の工事代金や市民活動への助成金などたくさんの支払いもします。市全体の収支を管理する「出納」と呼ばれる仕事をするのが会計室です。
 地方自治法という法律でお金を適切に管理するためのルールが定められています。これに基づいて会計管理者が置かれ、会計室職員が日々厳格に処理しています。いわば市の金庫番としての役割を担っているんです。

市のお金をどう管理しているのですか?

 出納は1円でも間違うことは許されません。特に支払いでは、各部署が作成した伝票が、法律や契約に沿っているか、計算が正しいかなど、細かく確認します。すべての支払いを会計室で審査しており、その件数は年間約12万件。扱う金額は約2000億円にも及びます。

莫大なお金が毎日動いていますが、足りなくなることはないのですか?

実はあります。収入額も支出額も毎日変動するので、予測が難しいんです。年間通して見ると足りていても、一時的に不足することも。その場合は、金融機関から借りることもあるんですよ。

では、余ることもあるんですか?

 資金に余裕がある時は、金融機関に預金します。有利な条件で資金を運用することも大切な仕事です。ただし、市民の皆さんから預かったお金なので、安全で確実な運用が大前提です。その上で、定期的に情報を集め、その時々で金利が高い順に金融機関に預金しています。
 皆さんの大切な資金を貯めるだけではなく、少しでも増やして市の事業に役立てるようにしています。

今回の取材で初めて会計室の存在を知りました。市民と直接関わる仕事ではありませんが、毎日適切なお金の管理を積み重ねることで、私たちが生活を送るのに欠かせない事業を縁の下で支えているのだと実感しました。いつも使う道路や公共施設にも「お金」が使われていることを考える機会が増えると思います。

【問い合わせ先】広報戦略課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

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