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市立学校の働き方改革に理解と協力を(平成30年7月15日号)

8月12日〜16日は学校を閉めます

学校の先生の長時間勤務が社会問題になっています。
久留米市立の小・中学校と特別支援学校は「学校閉庁日」を新たに設けるなど、学校の働き方改革を進めます。

多くが過労死ライン

平成29年4月、文部科学省が先生の勤務実態調査を公表しました。
1週間当たりの勤務時間が、過労死ラインと言われる60時間を超える人は、小学校で約34%、中学校で約58%でした。
久留米市立学校も、このような長時間勤務の状況にあると考えています。
分かりやすい授業をしたり、子どもとしっかりと向き合うことが、児童や生徒の充実した学校生活につながります。
それには先生の心身のゆとりが必要です。

全員が休みを取ります

今年の夏休みから、学校の働き方改革の新たな取り組みをスタート。休暇を取りやすいように、毎年8月12日から16日までを「学校閉庁日」に設定。この期間、学校には誰も居ません。緊急時は、教育委員会総務(電話番号0942-30-9213、FAX番号0942-30-9719)に連絡してください。
この取り組み以外にも、昨年9月からは、市立小・中学校と特別支援学校で、「市内一斉定時退校日」を実施。この日は17時過ぎに全ての先生が一斉に退校しています。また、出退勤の状況が分かるように、今年度はタイムレコーダーを導入。実態を把握するとともに、学校単位で業務改善を進めるなど、教員の働き方改革をさらに進めます。
学校の先生が授業や子どもの指導に全力で当たれるよう、取り組みへの理解と学校運営への協力をお願いします。

【問い合わせ先】教職員課(電話番号0942-30-9215、FAX番号0942-30-9719)

過労死ライン超え 中学校で半数以上

平成28年度の教員勤務実態調査は、同年10月〜11月のうち連続する7日間に、小学校400校、中学校400校に勤務する教員を対象に実施されました。回答した教員は約20,000人に上ります。
設問は、この期間の勤務実態の他、教職員と専門スタッフの人数、部活動顧問や校務分掌の状況など。この調査で、過労死ラインを超える勤務時間の実態に加え、18年度に行った前回調査と比べて、平日・土日ともに、勤務時間が伸びていることなども明らかになりました。

教員の1週間当たりの学校内勤務時間

  • 45時間未満
    小学校=4.7%
    中学校=3.1%
  • 45時間〜49時間
    小学校=13.4%
    中学校=8.0%
  • 50時間〜54時間
    小学校=24.1%
    中学校=14.8%
  • 55時間〜59時間
    小学校=24.3%
    中学校=16.5%
  • 60時間〜64時間
    小学校=16.4%
    中学校=17.0%
  • 65時間〜69時間
    小学校=9.9%
    中学校=14.0%
  • 70時間〜74時間
    小学校=4.5%
    中学校=10.8%
  • 75時間〜79時間
    小学校=1.7%
    中学校=7.3%
  • 80時間以上
    小学校=1.0%
    中学校=8.5%

週当たり60時間を超える割合

  • 小学校=33.5%
  • 中学校=57.6%

出典=文部科学省 教員勤務実態調査(平成28年度)

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