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九州北部豪雨から1年 (平成30年7月1日号)

道路や河川改修続く 復興は道半ば

福岡・大分県の一部に甚大な被害をもたらした、平成29年7月九州北部豪雨。
久留米市は、特に被害の大きかった朝倉市を支援しています。
河川の復旧などは進んできましたが、山間部や田畑の復旧、河川改修などはまだこれから。継続した支援が必要です。

短期派遣 延べ900人

朝倉市は、死者33人、行方不明者2人、住宅の全壊・半壊は1000件を超すなど、甚大な被害を受けました。また、5月末時点で、955人が仮設住宅などで生活しています。
久留米市は、災害の発生直後から支援を開始しました。延べ約900人の職員を、給水支援や健康相談、ごみの集積所運営などに派遣。救援物資や義援金・見舞金を届けるなど、復旧を支えてきました。

ニーズは長期的支援へ

現在、朝倉市内の各所で、河川の復旧や仮設道路の整備など、復旧作業は徐々に進んでいます。そのため、被災地の支援ニーズは緊急避難的なものから、長期的なものに変化しています。朝倉市は、3月に復興計画を策定。今後、復旧・改修工事の発注や公営住宅の設計、都市計画に基づくハード整備などを進めていきます。そのためには長期的な人的支援が欠かせません。
久留米市は、現在、朝倉市に5人の職員を長期で派遣し、農地・河川の復旧や、そのための契約業務などをしています。
被災地の復興には、まだまだ支援が必要です。市は今後も、状況やニーズの変化を踏まえながら、寄り添った支援を継続していきます。

【問い合わせ先】救援本部事務局(総務課内、電話番号0942-30-9052、FAX番号0942-30-9706)

ゼロからの復興は長い道のり

朝倉市公共土木施設災害対策室へ派遣
小佐々昌典さん

5月末時点、朝倉市で国から認定を受けた被害件数が345件。発注ができたのは96件と、3割もありません。理由は、災害がとてつもなく大きかったから。単純に「原状復旧」できない場所が多いのです。
河川と道路を例に出すと、濁流で運ばれた土砂が川を埋め、周りの道路に数メートルも積もりました。応急復旧として、まず泥を掘り、元の川の形にします。仮設道路は積もった泥の上に一時的に通している状態です。
本当に復興するためには、当然このままではいけません。氾濫が起きにくい川に改修しないといけませんし、道路もどのように通すかを決めないといけません。住民の皆さんはもちろん、国や県とも話し合い、調整しながら進める必要があるんです。
復興までやることは山積みです。私も少しでも役に立てるよう頑張ります。

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