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第33回 くるめ学生通信(平成30年4月1日号)

市内の大学生が、久留米市の仕事などを取材し、学生目線で発信するシリーズです。
【問い合わせ先】広報課(電話番号0942-30-9119、FAX番号0942-30-9702)

結婚の希望をかなえるまち

市役所が、婚活をサポートしているって聞きました。行政がそこまでするのはなぜだろう。どんなことをしているのかな。担当の子ども政策課の職員さんに話を聞きました。

なぜ市役所がそこまでするんですか

日本では、1人の女性が生む子どもの数が年々減っています。このままいくと、まちを維持していくのに必要な人口が保てなくなることも考えられます。
少子化の原因はいくつかありますが、最近のアンケート調査などで、結婚したくても出会いがないという人が意外に多いことが分かりました。その結果として、未婚や晩婚の人がだんだん増えていることが、要因の一つになっているんです。
そこで、結婚を希望する人に出会いの場を提供するなど、婚活を支援していくことにしたんです。

具体的にどんなことをしているんですか

28年度に、市内の企業や団体と「キラリ・くるめ婚活部」という取り組みを始めました。
社員の結婚を応援する企業などが登録。窓口担当者と20歳から49歳までの独身の社員が部員になります。結婚コーディネーターが、情報を提供したり相談に乗ったりします。出会いのきっかけとなる婚活イベントや企業間の交流会に参加することもできるんです。

成果はどうでしたか

現在、72団体が登録し部員数は286人です。これまでパーティーやセミナー、ケーキ作り体験などのイベントを開催しました。11回のイベントに延べ182人が参加。カップルが45組誕生したんですよ。

取り組みに課題はありますか

部員は増えているんですが、イベントの参加者がなかなか伸びません。1人では行きづらかったり、毎回参加することに引け目を感じたりする人もいるようです。
気軽に何度でも参加できる雰囲気づくりが必要だと思っています。また、出会った後のコミュニケーションが上手くいかず自信を無くす人もいます。きめ細やかにフォローしていくことが大切ですね。

今後どんなことを目指しますか

結婚して子どもを持ちたい人が、自分が思い描く通りの人生を歩めない現実があります。
結婚はもちろん、出産、子育てまで手厚く支援ができるまちを目指します。まずは、婚活部から結婚するカップルが出るように支援を頑張ります。

婚活サポートが、少子化対策の一環だということ、婚活に行政が関わらないといけないほど少子化が深刻な課題であることが分りました。
取材の中で、初めて自分のライフプランを組み立てました。私が結婚したいと考えている年齢まであと少し。
社会人になっても、出会いはたくさんあると思っていましたが、現実は厳しいことを実感しました。自分の将来を見詰め直す良い機会になりました。

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