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ふたりのまなざし 求道の画家 岸田劉生と椿貞夫(平成30年4月1日号)

久留米市美術館で、4月7日(土曜)から、大正期に活躍した美術団体「草土社」で深い交流のあった2人の画家、岸田劉生と椿貞雄の展覧会を開催します。

4月7日(土曜)から6月17日(日曜)まで

交差する情熱

写実を追い求めた2人

岸田劉生は、「麗子像」など日本近代洋画史に残る傑作を描いたことで知られています。1915年に、独自の美術団体を結成。草や土までも見落とさずに描くという考えで草土社と名付け、人や自然をありのままに描き出す写実の道を追求しました。
一方、椿貞雄は、18歳の時に画家を志して上京し、岸田の個展を見て感銘を受け入門。草土社の立ち上げにも加わり、岸田が38歳の若さで亡くなるまで身近に居て、岸田の影響を最も強く受けました。2人は師弟であり、写実の美を追求した同志であり、生涯の友でもありました。
岸田の没後、椿は大きな喪失感を抱えますが、ヨーロッパで学んだ後、画家として再出発します。愛する家族や長崎の風景などをテーマに、独自の絵画を探求しました。

九州で初の開催

岸田と椿の画業を合わせて紹介する展覧会は、九州では初めての開催です。
2人が出会ってから共に写実を追い求めた時期、東洋の美に関心を広げ日本画の制作に取り組んだ時期、岸田亡き後の椿の活躍という順に、2人の生涯を紹介します。
代表作を含む油彩画、日本画約160点と手紙などの資料で2人の強い絆とそれぞれの個性に迫ります。

  • 【会期】
    4月7日(土曜)から6月17日(日曜)までの10時〜17時。
    月曜は休館。4月30日(休日)は開館
  • 【料金】
    1000円、65歳以上700円、大学生500円。高校生以下は無料。
    前売り券は600円でチケットぴあ、ローソンチケットで販売。
    4月26日(木曜)と5月5日(祝日)は無料

関連イベント

【美術講座】
(1)愛情の画家椿貞雄・4月14日(土曜)、(2)劉生から見た椿貞雄・6月2日(土曜)。
いずれも時間は14時〜15時30分、会場は市美術館1階多目的ルーム。
定員は各70人・当日先着順。料金は無料

【ギャラリートーク】
会期中の土曜・日曜14時〜14時20分。4月14日、6月2日を除く。同展覧会のチケットが必要

【問い合わせ先】久留米市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

石橋文化センター&久留米市美術館メンバーシップ みゅ〜ず

年間フリーパスでお得に美術鑑賞

年会費5,000円で、市美術館が主催する展覧会を1年間何度でも鑑賞できて、同伴者1人まで無料になるお得な会員制度があります。
平成30年度の入会を受け付けています。詳しくは問い合わせ先に連絡してください。

【問い合わせ先】石橋文化センター(電話番号0942-33-2271、FAX番号0942-39-7837)

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