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消防統計まとまる(平成30年2月15日号)

久留米・小郡・うきは市と、大刀洗・大木町を管轄する久留米広域消防本部は、平成29年1月から12月までの火災と救急救助の概況をまとめました。

野焼き火事で件数増 火災件数前年比28件増

市内で100件超え

平成29年の火災件数は146件で、前年より28件増えました。そのうち、久留米市は104件で、21件の増加です。
146件の内訳は、「建物火災」が80件で最多。次いで、立ち木や枯れ草が燃えた「その他の火災」が50件、車両火災が15件、林野火災が1件です。
火災が原因の死者は4人で、前年と同数。負傷者は8人減少の20人でした。

原因の1位は「たき火」

出火原因の1位は「たき火」で23件。前年の約2倍に上ります。原因は、風が強く乾燥した日に野焼きなどが行われ、火の元を離れたり、消火確認を十分にしなかったりしたことが挙げられます。
2位の「放火」は19件。建物火災の1番の原因となる「こんろ」は16件で3位でした。前年から10件増えており、依然として上位を占めています。

建物火災の7割が住居

80件の建物火災のうち、住宅火災が7割を占めていて、前年より18件増加しています。住宅火災は、死者や負傷者を出す可能性が高いので、特に予防が欠かせません。
そのため、久留米広域消防本部は、火災予防週間などを中心に啓発活動を行っています。一人で避難が難しい高齢者の単身世帯などに個別訪問を行い、ストーブの使い方やこんろの注意点といった防火指導を行っています。

【問い合わせ先】久留米広域消防本部予防課(電話番号0942-38-5159、FAX番号0942-32-4603)

救急出動は過去最多 搬送件数10年で29%増

9年連続で件数増加

29年中の救急出動は19021件で、前年より141件増えました。1日に約52件、約28分に1回出動しています。9年連続の増加で、救急業務が制度化された昭和38(1963)年以降で最多の件数でした。
事故の種別は、「急病」が61.6%。転倒や転落などの「一般負傷」が15.1%、「転院搬送」が10%、「交通事故」が8.3%でした。

高齢化社会の影響も

搬送人数は17903人で、これも統計史上最多を更新しました。
年齢別では、65歳以上の高齢者が58.4%で最も多く、前年比4.8%の増。成人や子ども、乳幼児は、減少か微増の中、高齢者の割合は22年に50%を超えて以降、年々増え続けています。救急搬送の増加は、高齢化の進展が影響していると考えられます。
転倒や転落による負傷で搬送される人の、7割以上が高齢者です。加齢で運動能力や筋力は低下します。予防のためには、部屋を整理整頓し、足元を明るくすることが効果的です。
熱中症で搬送された人は、本部発足以来、最多の295人です。

全国屈指の搬送時間

出動数が増えることで、搬送時間は全国的に長くなっていて、28年の全国平均は39.3分でした。
同本部は、政令市・中核市を管轄する本部の中で全国1位だった28年を、さらに0.5分短縮した26.4分。医療機関の充実や、関係機関の連携強化で実現しました。

【問い合わせ先】久留米広域消防本部救急防災課(電話番号0942-38-5158、FAX番号0942-38-5172)

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