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第26回じんけんの絆 (平成30年1月15日号)

あらゆる暴力を無くしたい

地域や学校などで、子どもへの暴力防止のための活動をしている、特定非営利法人にじいろCAP代表の重永侑紀さんに話を聞きました。

きっかけはCAPとの出会い

私は、生まれも育ちも久留米です。大好きなまちです。ただ、子どもに手を上げることへの抵抗感が薄いことに、たびたび疑問を感じていました。
ある時、「CAP」という子どもを暴力から守るための予防教育プログラムの講演を聞きました。
弱い立場にある子どもは、暴力の被害を受けやすく、子ども自身が身を守る力を付けることが必要だという考えに感銘を受けました。
現在、NPO法人で子どもをさまざまな暴力から守るための活動をしています。「生まれ育った地域で、このプログラムを浸透させ、子どもたちが安心して暮らせるまちにしたい」と思ったのが、活動を始めたきっかけです。

分かりやすく伝える

いまだに、暴力を受け、深く傷つく子どもが後を絶ちません。安心できる生活や居場所はすべて子どもの権利です。
そのために、私たち大人は努力する必要があると考えています。そして、子どもたちにも暴力に対し「いや」と表現して良いことを伝えます。本来、子どもたちには自分自身を守る力があるからです。
現代は、子育ての情報があふれています。それにより、保護者は不安に陥りやすく、虐待につながることもあります。情報を整理し、正しい知識や方法を身に付けている人が増えることが重要です。
それを保護者だけでなく、地域や学校などに伝えることも私たちの役割だと思っています。

安心な関係を学ぶ

暴力を受けて育つと、不適切な人間関係を学んでしまい、それが暴力につながっていくことがあります。
地域から暴力を減らすことで、未来が大きく変わると思います。
活動を始めて約20年。子どもへの暴力を無くそうと取り組む人たちは確実に増えてきました。すべての子どもが生まれてきて良かったと思えるような社会にするため、これからも地道に活動していきたいです。

【問い合わせ先】家庭子ども相談課(電話番号0942-30-9063、FAX番号0942-30-9718)

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