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久留米市美術館 とき・ひと・美をむすぶ(平成30年12月1日号)

市美術館のイベントや所蔵作品を紹介します。

共同作業が生んだデザイン

 新婚のモリス夫妻が1860年から住んだ、通称「レッド・ハウス」は、友人の建築家フィリップ・ウェッブが設計し、内装も仲間たちで手掛けました。
 この壁紙は、そのあずまやにあったバラの格子垣をモチーフにしています。植物はモリスが、鳥はウェッブが分担して下絵を描きました。飛ぶ鳥は、花びらにいる虫にピタリと目線を合わせ、型を繰り返して印刷する壁紙のデザインとして、とても計算されています。
 1861年に仲間たちと共に、室内装飾を請け負う「モリス・マーシャル・フォークナー商会」を設立。その最初の壁紙商品となった「トレリス」は、モリスのパターン・デザインの出発点と言えます。ついの住み家である「ケルムスコット・ハウス」では、モリスの寝室の壁を飾りました。【学芸員:佐々木奈美子】

【問い合わせ先】市美術館(電話番号0942-39-1131、FAX番号0942-39-3134)

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