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支え合い推進会議の設置が進む(平成30年12月1日号)

地域で暮らしを助け合う

 高齢になると、ごみ捨てや買い物など、日ごろの困り事が増えてきます。久留米市は、高齢者や障害のある人などを地域で支え合う仕組みづくりのため「支え合い推進会議」の全校区への設置を進めています。

草野町が抱える危機感

 「支え合いは、単なる福祉活動ではなく、まちづくりだと思います」と話すのは、草野校区支え合い推進会議会長の宮ア律志さん。草野校区は、29年6月に会を発足し、2カ月に1回、話し合いを行っています。
 「草野校区は、近所のつながりが残る地域。ごみ出しや病院への送迎などを近所の人たちが支援していますが、それでも、困り事を抱えている人も居ます。高齢化はさらに進み、支援が必要な人の増加は確実。人口も減る一方で、これまでの支え合いが成り立たなくなることを危惧しています」と宮アさんは話します。

新たな担い手を発掘

 今年度は、現状を把握するため、高齢者世帯のニーズを調べるとともに、支援の担い手になれる人がどのくらい居るか、全世帯にアンケートを実施。8割が支え合いに関心があると回答しました。「何かをしたいと思う人がたくさん居たことが心強い」と宮アさんは期待を込めます。
 調査の結果を受け、新たな担い手が活動する場を創設。ボランティア養成講座を開き、「草野支え愛クラブ」を立ち上げる予定です。

基盤は信頼関係

 「新たなサービスや支援の受け手と担い手をつなぐ仕組みなどを検討していきます。受け手と担い手の信頼関係が円滑な運営のカギ。地域全体で当事者意識を持って助け合い、住んで良かったと思える町にしたいと思います」と締めくくりました。
 市は、社会福祉協議会と共に、運営費の補助や情報の提供など、会議の設立や運営を支援。現在、23校区で設置されています。今後は、民間団体との連携などを進め、地域それぞれの特性に合った支え合いの仕組みづくりに取り組みます。

【問い合わせ先】地域福祉課(電話番号0942-30-9173、FAX番号0942-30-9752)

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