歴史上、芸能は野外での披露から始まりました。そこから、芝居や音楽演奏などさまざま枝分かれしていきます。芸能の源流に触れることができるのが大道芸。曲芸、パントマイム、コント、芝居、演奏、いろいろな「芸」を、基本路上で披露します。世界中に大道芸人が居て、そんな人たちを集めた祭りが、各地で開かれています。
フランスのアートフェスティバルですよ。大きな仕掛けでね、いろんな出し物があって、お客さんが大喜びする。当時、私は音楽や演劇のプロデュースをやっていました。チケットがうまく売れなくて赤字続きの中、「これだっ」と思いましたね。
その後、横浜の「野毛大道芸」を立ち上げることになります。さまざまな出し物を選んで見る、今の祭りの形ができました。
久留米シティプラザの開館の時、施設に市民が集まる仕掛けをしたいと、市から依頼がありました。私は歴史が好きで、筑後川沿いの地域には特に思い入れがあったので即決しました。大河は交通の大事な手段で、大昔は内陸でも人や物や文化が盛んに行き交っていました。そんな交流拠点なのですよ。久留米市は。
大道芸がシティプラザと市民の懸け橋になるという気持ちでやってきました。お客さんは3メートルくらいの距離で芸を見る。すると芸人との間に強いコミュニケーションが生まれます。施設の周りに、一組一組が日常を超えた小さな演劇空間をつくり、それがシティプラザを再認識するきっかけになると思います。
人が集中できるのは、30分くらいと言われます。テレビの演芸は数分というものが多い。大道芸はその30分で、ストーリーを構成します。芸人はお客さんに対する思いやりが必要。いかにしてお互い壁を無くすか。時にはお客さんを巻き込んで一緒に芸をやったりもします。その場のみんなが一体になる体験。そこが面白い。見るのではなく体験するのです。
芸への賞賛の意味でお金を渡します。演技をしながら受け取れるよう、お客さんは入れ物にお金を投げ入れることから「投げ銭」と呼ばれます。久留米でもすっかり定着しましたね。
いくらでもいいんですよ。気持ちだから。100円でもいい、1万円出したかったらどうぞ出してください(笑)。小銭は要らないなんていう芸人は私は呼びません。お客さんと思いを共有できる人を厳選しています。
仮に20万人が1000円ずつ使ったとしたら、2億円になります。商売の人は、この期間に欲を出してもいいんじゃないですか。商店街の元気が街の元気。人とお金が動くと経済と文化が動きます。地元商店街の皆さんや幅広いボランティアなど市民が開催に本気で努力してくれています。その気持ちは強いですよ。
橋本さんの思いが芸人を動かし、観客の感動につながる、たまがる大道芸に期待が高まります。
【問い合わせ先】久留米シティプラザ事業制作課(電話番号0942-36-3084、FAX番号0942-36-3087)
市民の皆さんに楽しんでもらえるよう、商店街を挙げて取り組んでいます。
店舗の前や空きスペースを提供。関わっている我々が、まずファンになって、うきうきしながらやろうと話しています。開催中も、店主はみんな頑張って営業しますよ。飲食店が増えているので、商売に直結します。他の店も、それぞれ、商品やサービスをアピールしたい。要は組合全体で取り組むのが大事。久留米の名物にしたいと意気込んでいます。
ボランティアの皆さんも活躍。芸人さんが街に繰り出すお手伝いをします。大道芸の輪をどんどん広げたいですね。
敏腕プロデューサーが厳選した「たまがる」芸人の面々が、分野の枠を超えた芸を次々に展開します。
会場は六ツ門から西鉄久留米駅東口広場までの約1キロメートルに設けた11カ所。六角堂広場の他、商店街や公園などで同時多発に行います。17日(土曜)は12時〜19時30分。
18日(日曜)は11時〜15時。17日の19時からは「夜会」と題し、出演した芸人たちが六角堂広場に集合し、観客を巻き込んで大騒ぎに。
先着順で、「たまがる缶バッジ」をプレゼント。3カ所ある案内所でアンケートに答えると、一人1個もらえます。
まちなか美術館との共同プログラムを17日14時から、六角堂広場で行います。大道芸人とアーティストが、ジャズや舞踏とライブペインティングで競演。どこにも無い作品をその場で完成させます。
#くるたま18
大道芸を自分のSNSのアカウントへ投稿しよう。
「#くるたま18」などを付けると、シティプラザ公式SNSアカウントから「いいね!」が付くかも??
寺やカフェなどに、さまざまなジャンルの作品を展示。街なかが美術館になります。
【問い合わせ先】けやきとアートの散歩路(電話番号0942-38-6822、電子メールアドレスkurume.keyaki@gmail.com)
Copyright 2007 Kurume City All Rights Reserved.