平成15年 No.1081
20033.15

|特集|山をこよなく愛した医師
脇坂 順一 氏が死去

写真
昭和56年に市文化章を受章した頃の脇坂さん
本市の文化章受章者で久留米大学医学部名誉教授の脇坂順一さんが3月5日、肺炎のため亡くなりました。
89歳でした。
脇坂さんは昭和27年、九州大学助教授を経て久留米大学教授に就任。
「治療即奉仕」をモットーに脇坂外科教室を設立し、胃がん、胃潰瘍など消化器疾患患者の診療に当たりました。
脇坂さんが執刀した症例は数千におよび、国内有数の外科医として高く評価されました。
また、早くから無医村や医療過疎地域などのへき地医療問題にも注目。
アフリカのシュバイツァー博士のもとでの医療奉仕活動やネパールでの医学調査、沖縄離島での医療奉仕などにも尽力しました。
研究では、手術後の肺水腫の予防治療に取り組み、重度の症例の救命方法を確立。
これらの成果は、内外の学会で高い評価を受け、昭和56年に市文化章を受章、61年には勲三等瑞宝章に輝きました。
登山家としても有名で、国内を始め中南米、ヨーロッパ、ケニアなど世界の峰々に挑戦。
75歳でスイスのマッターホルン、80歳で最高峰のモンブランなど4千メートル級のアルプスを征服しました。
平成11年には、85歳で200回目の海外登頂に成功し、市民を歓喜させました。
また、福岡山の会会長として若い登山家の指導にも努めました。
脇坂さんのご冥福をお祈りします。


特集BACKNEXT