展望・有力選手情報

第31回読売新聞社杯全日本選抜競輪(G1)
2月11日(木・祝)12日(金)13日(土)14日(日)

展望

”めん食らえ‼強者たちの激走”-『第31回読売新聞社杯・全日本選抜競輪』は、2月11日から14日までの4日間、久留米競輪場を舞台に華々しく開催される。全国8地区からから選ばれた108人の精鋭が、ビッグタイトルを目指して熱戦、激闘を繰り広げる。2016年のグランプリへのVロードが久留米から始まる。
名実ともに輪界№1の実力者・武田豊樹と安定した戦歴を誇る平原康多の”関東ビッグ2”に神山雄一郎が加わる鉄壁なSSトリオがV戦線の主役として、シリーズをリードしていく。

近畿勢も戦力的には引けを取らない。村上義弘、稲垣裕之のSSコンビを中核に脇本雄太に川村晃司、佐川翔吾の機動型に追い込み陣も村上博幸に南修二とコマ揃いで、関東勢に待ったをかける。また、2015年のグランプリ王者の浅井康太を中心に、昨年終盤戦から調子を上げている金子貴志、深谷知広の師弟コンビや躍進著しい竹内雄作が加わる中部ラインも、好勝負の期待大だ。

昨年は日本選手権とオールスターの2冠を奪取、グランプリは2着惜敗したものの新田祐大のパワフルな走りも有力なV候補の一人だ。昨年の覇者・山崎芳仁に渡邉一成、佐藤慎太郎に佐藤友和、小松崎大地と好調者が揃った北日本勢も戦力的にも引けを取らない布陣だ。

地元のビッグ開催に燃える九州勢も黙ってはいない。昨年の寬仁親王牌を制して、初のSS班昇班の園田匠に中川誠一郎、井上昌己、大塚健一郎に北津留翼ら、グレード戦線での実績豊富な実力者が、地元開催に気合充実の吉本卓仁に野田源一を盛り上げて、V戦線に割り込んでいく。

1月の広島で記念初優勝奪取の郡司浩平にナショナルチームで奮闘中の和田真久留の神奈川コンビの大暴れ必至だし、復調著しい海老根恵太、根田空史に石井秀治の千葉勢も堅調を維持しており、南関勢からも目が離せない。また、昨年のビッグレースで大活躍し、年頭の立川で念願の記念初優勝を飾った原田研太朗にSS班復活を期す岩津裕介の瀬戸内コンビも、難敵相手に一角崩しに虎視眈々だ。



有力選手情報

G1久留米 武田 豊樹

武田 豊樹

(茨城・42)

88期

昨年は栄光の1番車で高松宮記念杯、競輪祭の2冠を獲得。GPこそ村上義弘との壮絶な踏み合いで力尽き、連覇は逸したものの、さすがの存在感のある走りを見せつけた。

輪界ナンバー1の総合力を駆使して、念願の全日本選抜初制覇に挑む。

G1久留米 平原 康多

平原 康多

(埼玉・33)

87期

練習中のアクシデント(右手首骨折)で寬仁親王牌は欠場を余儀なくされたが、タフな精神力で、見事、克服。

ビッグタイトルこそ逃したが、オールスター以外は決勝に勝ち上がる安定した戦績を誇る。

2度目の全日本選抜V奪取に意欲満々だ。

G1久留米 神山 雄一郎

神山 雄一郎

(栃木・47)

61期

昨年4月の共同通信社杯を制して最年長ビッグタイトル覇者の記録を塗り替えて、ベテラン健在ぶりをアピールした。

その後も堅調を維持して、ハイレベルな戦歴を誇っている。

「関東ビッグ2」との阿吽の呼吸でG1タイトル獲得に虎視眈眈だ。

G1久留米 新田 祐大

新田 祐大

(福島・30)

90期

競技との両立でタイトなスケジュールを強いられている中で、昨年はダービーとオールスターの2冠を奪取。

混戦での脆さも見られるものの、世界基準のダッシュ力をいかした走りは破壊力抜群だ。

「陸奥のホワイトタイガー」が全日本戴冠に牙をむく。

G1久留米 渡邉 一成

渡邉 一成

(福島・32)

88期

海外遠征と本業を両立するハードスケジュールを克服して、昨年は6月の取手記念Vを含め優勝4回の好戦歴を残している。

寬仁親王牌、競輪祭の決勝に勝ち上がり、ビッグ制覇も視野に入ってきた。

新田に山崎との好連係で特別初制覇に舞台は整った。

G1久留米 山崎 芳仁

山崎 芳仁

(福島・36)

88期

元祖「大ギアの申し子」も昨年のギア規制で勢いを削がれた印象だったが、昨年の全日本選抜では豪快な捲りで、2年ぶりのをビッグタイトルを獲得して復活の狼煙を上げた。

福島トリオの強力連係で、全日本選抜連続制覇に気合充実での登場だ。

G1久留米 村上 義弘

村上 義弘

(京都・41)

73期

ハードな練習からくる体調面の変化を強靭な精神力でカバー、競輪祭決勝で見せた魂の先行策は強烈なインパクトを与えた。

一昨年のダービーから遠ざかっているタイトル奪回に、信条の「一走入魂」の走りでファンを魅了する。

G1久留米 稲垣 裕之

稲垣 裕之

(京都・38)

86期

昨年はビッグタイトルこそ手が届かなかったが、高松宮記念杯での準優勝を含め、特別競輪の表彰台に3度上り、充実の走りを見せ今年からSS班入り。

GPで見せた気迫の先行策は記憶に新しいし、悲願の特別制覇に機は熟した。

G1久留米 脇本 雄太

脇本 雄太

(福井・26)

94期

昨年は2度の落車にもめげず、海外遠征と本業との両立によるハードなスケジュールもタフな精神力で克服して、福井記念Vを含め、優勝も4回。特別の決勝進出も2回と、着実に進化を続けている。

怒涛の逃走劇で特別戴冠に突き進む。

G1久留米 浅井 康太

浅井 康太

(三重・31)

90期

展開の応じたクレバーな走りでG戦線でもハイレベルな成績を誇っている。昨年暮れのGPでは冷静なレース判断から、歓喜のVゴール。

栄光のチャンピオンユニフォームで臨む今年初のビッグレースで、復活なった愛知コンビとともに躍動する。

G1久留米 深谷 知広

深谷 知広

(愛知・26)

96期

一昨年のオールスターでの落車が響き、昨年は本来の走りが見られなかったが、10月の大垣記念の復活Vから怒涛の巻き返しを開始。

年末の伊東記念では完璧な勝ち方で「強い深谷」が蘇った。

一昨年の寬仁親王牌以来のタイトル奪取も射程圏内だ。

G1久留米 金子 貴志

金子 貴志

(愛知・40)

75期

昨夏のサマーナイトでの落車(坐骨、恥骨骨折)で長期欠場。復帰後は地道な努力が実を結び12月の当地戦で復活V。

続く広島記念も制して2015年を締めくくった。

GP王・浅井に復活・深谷に躍進・竹内との強力連係でV奪取に燃えている。

G1久留米 竹内 雄作

竹内 雄作

(岐阜・28)

99期

昨年のF1戦はV4と同格戦では力の違いを見せつける激走を披露。オールスター、競輪祭と連続して決勝に勝ち上がり、一気にスターダムに駆け登った。

進化を続ける豪快無比な怒涛の走りは、上位陣にとって不気味な存在となるはずだ。

G1久留米 園田 匠

園田 匠

(福岡・34)

87期

度重なる落車のアクシデントを不屈の精神力でリカバリー。

昨年の寬仁親王牌では強烈な決め脚で、念願のビッグタイトルを奪取した。

準地元ともいえる当バンクでの特別競輪は初参戦ながら、栄光のSS班として九州地区を盛り上げる。

G1久留米 吉本 卓仁

吉本 卓仁

(福岡・32)

89期

今年初戦の地元戦は未勝利だったが『全日本選抜に向けて課題が見つかった』だけに、調子の上積みが見込める。

久留米在籍では野田源一と二人だけの参戦となっただけに、気合の入り方も違っているはずで、気迫の走りは注目を集める。

G1久留米 郡司 浩平

郡司 浩平

(神奈川・25)

99期

昨年はF1戦ではもちろん、記念決勝にも勝ち上がり、特別競輪でも破壊力を増したタテ攻撃で大ブレーク。

年頭の和歌山記念では豪快な捲りで初の記念優勝をゲットし、勢いはさらに加速しており、V戦線のダークホースとして大暴れの期待大だ。

G1久留米 原田 研太朗

原田 研太朗

(徳島・25)

98期

昨年は日本選手権に共同通信社杯、サマーナイトで見事、決勝に勝ち上がる奮戦ぶりを。

今年初戦の立川記念では脇本雄太の捲りを追って平原康太を撃破し待望の記念優勝をゲット。

本格化してきた「阿波の暴れん坊」が、ビッグタイトル奪取に爆走する。